ミランが格下カルピとスコアレスドロー。セリエAデビューの18歳にも負けた本田は2試合連続で出番なし…

2016年04月22日 白鳥大知(サッカーダイジェストWEB)

ミランは83%のボール支配率を誇りながら1点が奪えず。

ミラン対カルピ戦の結果&フォーメーション。(C)SOCCER DIGEST

 現地時間4月21日のセリエA34節、6位ミランが本拠地サン・シーロで17位カルピと対戦。0-0で引き分けた。
 
 ミランのブロッキ新監督は、初陣となった4月17日のサンプドリアと同じ4-3-1-2を継続しながらもスタメン2人を変更。出場停止でクツカ、怪我でベルトラッチを欠いたインサイドハーフに、ポーリと前節はトップ下だったボナベントゥーラを入れ、トップ下にはボアテングを起用。本田は2試合連続のベンチスタートとなった。
 
 序盤から主導権を握ったミランは、3-5-1-1の守備的布陣を敷いてきたカルピを押し込む。5分にボアテング、12分にボナベントゥーラ、14分にバッカがフィニッシュした。しかし、いずれもゴールネットを揺らすには至らず、44分にCKからアレックスが放ったヘディングシュートも枠を外れた。
 
 結局、ミランは84%と圧倒的なボール支配率を誇りながら1点も奪えず、0-0のままハーフタイムを迎えた。
 
 後半もミランがボールを支配するも相変わらず最後の30メートルが機能せず、逆にカウンターを食らって48分にクリミ、 59分に途中出場ラザーニャにフィニッシュされるなどカルピの反撃を受けた。
 
 業を煮やしたミランのブロッキ監督は62分、ボアテングに代えてマウリを投入。ボナベントゥーラがトップ下に回った。その2分後、ボナベントゥーラのスルーパスをフリーで受けたマウリが、ゴール前でシュートを放ってゴールネットを揺らすが、これはオフサイドの判定で取り消された。
 
 マウリ投入で中盤のダイナミズムは増したものの、なかなかゴールを奪えないミランは、69分にバッカに代えてメネーズをピッチに送り込む。87分にはポーリとロカテッリが交代。この日に限れば、セリエAデビューとなる18歳にすらも負けた本田は、これで出場機会の可能性を失った。
 
 ミランは直後に直接FKのこぼれ球の流れからゴール前でアレックスがシュートするが、GKベルニの正面を突いて失敗。逆に89分には速攻からクリミがペナルティーエリア内でシュートを打たれるが、GKドンナルンマが指先で弾くスーパーセーブでピンチを救った。
 
 その後もミランは攻め続けるが、カルピの堅牢を崩せず0-0でタイプアップ。83%ものボール支配率を誇り、9本のシュートを放ちながら1点が奪えず、ブロッキ体制2戦目は残留争い中の格下から勝点1しか稼げなかった。

文:白鳥大知(サッカーダイジェストWEB)
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事