ブロッキ・ミランが初陣でサンプドリアにウノ・ゼロ勝利! 本田は出番なし

2016年04月18日 白鳥大知(サッカーダイジェストWEB)

71分にようやく奪ったバッカのゴールが決勝点に。

サンプドリア対ミラン戦の結果&フォーメーション。(C)SOCCER DIGEST

 現地時間4月17日のセリエA33節、6位ミランがジェノバのルイジ・フェラーリスで15位サンプドリアと対戦。1-0で勝利した。
 
 4月12日にミハイロビッチからブロッキへの監督交代に踏み切ったミランにとっては、新政権での初陣。指揮官はこれまでの4-4-2から、ベルルスコーニ・オーナーの意向を汲んで4-3-1-2に変更する。GKとDFは従来の顔触れが並び、セントラルMFには右からクツカ、モントリーボ、ベルトラッチ、トップ下にはボナベントゥーラ、そして2トップにはバッカとバロテッリが入った。
 
 ミハイロビッチ時代は右サイドハーフの絶対的レギュラーだった本田は、システム変更の煽りを食う形でベンチスタートとなった。
 
 ファーストチャンスを得たのはミラン。4分、バロテッリが自らの仕掛けで得た直接FKを狙う。しかし、ボールは惜しくもバーの上を越えた。その2分後には速攻からバッカがフィニッシュしたが、こちらもゴールの枠を外れた。
 
 その後はほぼ一進一退の攻防が続き、フェルナンドのオーバーヘッドパスからドドが押し込んだ25分のサンプドリアのゴールも、オフサイドの判定で取り消された。
 
 32分にはアバーテの右からのクロスをバロテッリが頭ですらし、ゴールエリア内でバッカが右足で押し込む。しかし、鋭い反応を見せた敵GKヴィヴィアーノに防がれた。
 
 サンプドリアは41分にクアリアレッラ、43分にフェルナンドがシュートを放つが、いずれも敵GKドンナルンマがセーブ。前半はこのままスコアレスドローで終わった。
 
 両チームとも選手交代なしで臨んだ後半のファーストシュートは52分。バロテッリがこの日4度目の直接FKを狙ったが、再びバーの上を越えた。
 
 流れを変えたいミランのブロッキ監督は54分、ベルトラッチに代えてポーリを投入。一方のサンプドリアはその2分後、故障したアルバレスを下げてコレアを送り込んだ。
 
 63分、ミランに決定機。クツカのスルーパスに抜け出したバッカがペナルティーエリア内に走り込み、ラボーナでシュートしたがGKヴィヴィアーノが指先で触ってセーブ。その2分後のクツカのシュートも、惜しくもゴールの枠を外れた。
 
 しかし、ミランは71分についに均衡を破る。右サイドで敵2人を一気に抜き去ったボナベントゥーラが中央に折り返し、これをペナルティーエリア内で受けたバッカがワントラップから鋭く右足を振り抜いてフィニッシュ。見事にゴールネットを揺らした。
 
 ブロッキ監督はその後、80分にバッカからメネーズ、88分にボナベントゥーラからボアテングに交代。この時点で本田の出場機会がなくなった。
 
 ミランはこのまま1点を守り切り、ブロッキ政権の初試合で勝点3を奪取。同節に7位サッスオーロが敗れたため勝点差は4まで拡大し、ヨーロッパリーグ出場権が得られる6位確保に向けて、一歩前進した。
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