【J1採点&寸評】大宮×甲府|後半に変貌した甲府が敵地で貴重な勝点1。大宮はリード後の試合運びに課題を残す

2016年04月16日 橋本啓(サッカーダイジェスト)

先制点の家長は、攻撃の局面で違いを見せた。

【警告】大宮=なし 甲府=なし
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】チュカ(甲府)

【チーム採点・寸評】
大宮 5.5
試合を支配していた前半から一転、後半は相手の勢いに押された。結果的に敗戦は免れたが、リード後のゲームマネジメントには課題あり。
 
甲府 6.5
アタッキングサードでの工夫を欠くも、交代カードを駆使し盛り返した点はプラス材料。同点後、攻めの姿勢を貫いた部分も評価に値する。

【マッチレポート】 大宮×甲府|鮮やかな連係で先制した大宮だが…

大宮|採点・寸評】
GK     
1 加藤順大 6
ハイボール処理、ハイボールへの対応を含め概ねミスはなかった。CKからの失点も、自責点ではない。
 
DF      
19 奥井 諒 6
前半から積極的に高い位置を取り、相手を牽制。その姿勢が実り、横谷の突破を上手く引き出して先制点の起点となった。
 
2 菊地光将 5.5
後半はやや安定感を欠く。後半から出場したチュカへの対応が甘く、同点弾を喫した場面ではマークを剥がされてしまった。
 
3 河本裕之 5.5
前半は高さを活かし、力強くボールを撥ね返し続けた。その様が後半になって見られなくなったのが悔やまれる。
 
22 和田拓也 5.5
クリスティアーノを上手く封じていた前半はまずまずの出来と言えたが、後半は息切れした印象。終盤は背後を突かれるシーンが散見された。
 
MF     
23 金澤 慎 5.5
前後半でプレーの差が顕著に。気の利いた判断と的確なポジショニングでスペースを埋めた前半のパフォーマンスを維持したい。
 
10 岩上祐三 5.5
相手のシュートに対し身体を投げ出してブロックするなど、守備面で貢献。一方で、つなぎの局面ではミスも見られた。
 
17 横谷 繁 6(OUT 73分)
41分に味方とのパス交換から右サイドを抜け出し、先制点をアシスト。ボールを持てば、積極的に仕掛けていた。
 
39 泉澤  仁 5.5 (OUT 79分)
サイドだけに止まらず、中へ入ってボールを受けて果敢に仕掛けたが、チャンスにはつながらなかった。
 
41 家長昭博 6.5
チャンスを逃さず、32分に先制点を奪取。中盤に下がってボールを引き出し、上手くリズムを生み出すなど、存在感は際立った。
 
FW     
8 ドラガン・ムルジャ 5(OUT 84分)
相手の密着マークを受け、自由を奪われる。自陣に下がって守備を献身的にこなすばかりで、怖さはなかった。

交代出場
FW
 江坂 任 (IN 73分)
流れを変える切り札として投入されたが、目立った動きもなく、前線で孤立気味に。もっと積極的にボールを呼び込みたかった。
 
FW
9 ネイツ・ペチュニク ―(IN 79分)
86分に決定的なシュートを放つも、惜しくもGKの好守に阻まれる。これを決めていればヒーローだったが……
 
DF
5 沼田圭悟 ―(IN 84分)
リーグ戦では3試合ぶりに出場するも、プレー時間が少なく、これといってボールにも触れないまま終了を迎えた。
 
監督
渋谷洋樹 5.5
狙いどおりに、甲府の左サイドを攻略して先制点を奪ったのは評価できるが、後半に反撃をかわせなかった部分は反省点。特に、クリスティアーノに自由を与えたのは痛かった。

次ページ後半に躍動したクリスティアーノ、チュカらは最高点の「6.5」。

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