【リオ五輪代表】野津田が復活弾でアピールも練習試合・清水戦はドロー決着。指揮官は「世界をもっと意識しないと」

2016年04月13日 小田智史(サッカーダイジェスト)

前半早々に失点。後半に持ち直して同点に追いついたが勝ち切れず。

【U-23代表 1-1 清水】
得点者(U-23のみ)/野津田(70分)
左が前半、右が後半の布陣。システムは4-2-3-1のまま、招集した23人全員を試した。

 U-23日本代表は静岡キャンプ最終日となる4月13日、J2清水と45分×2本の練習試合を行なった。

【U23日本代表PHOTO】トレーニングマッチ U23日本代表1-1清水

【U23日本代表PHOTO】トレーニングキャンプ@静岡

 初招集の小塚や三丸をスタメン起用、矢島をボランチで使い、システムは4-2-3-1を採用するなど、前半はテスト色の強い形で臨んだ。

 立ち上がりは清水にサイドから攻め込まれ、攻撃に転じてもビルドアップが上手くつながらない。相手ペースのまま迎えた11分、セットプレーから失点を喫し、早々にリードを許してしまう。
 
 反撃を試みるU-23代表は、20分に右SBの伊東がゴール前にピンポイントクロスを供給。FWのオナイウがフリーでヘディングシュートを放つも、枠を捉えられず。その後は徐々に持ち直すが、ボランチから先の展開でペースアップできず、0-1で前半を折り返す。
 
 後半は岩波や奈良、中島らを投入してメンバーを全員入れ替え、システムは4-2-3-1のままスタートする。60分に左サイドハーフで出場した中島が、カットインからミドルシュートを放つと(シュートはGK正面)、徐々に攻撃にリズムが出てくる。
 
 63分には相手のクリアミスに中島が右足を振り抜くも相手GKのファインセーブでゴールはならず。その3分後には再び中島がシュートを放ち、清水ゴールを脅かす。
 
 迎えた70分、鎌田のFKのクイックリスタートに野津田が反応し、冷静にゴール右隅を狙って同点。その後も74分に橋本がオーバーヘッド、82分には富樫がDFをかわしてGKとの1対1を迎えるが決め切れず、1-1の同点でタイムアップを迎えた。
 
 手倉森監督は「収穫は代表候補の幅がまた広がったこと。課題は世界のスタンダードをもっと意識しないといけない」と今回の静岡合宿を総括した。
 
取材・文:小田智史(サッカーダイジェスト編集部)
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