香川の鮮やかな先制弾が決まるも…首位との勝点差は7に広がる――シャルケ 2-2 ドルトムント

2016年04月11日 サッカーダイジェストWeb編集部

手堅い内容の前半から一転、オープンな展開で点の取り合いに。

(C) SOCCER DIGEST

 4月10日(現地時間)、ブンデスリーガ第29節でドルトムントはシャルケの本拠地に乗り込んで「ルール・ダービー」に臨んだが、2-2の引き分けに終わった。
 
 互いに点を取られないことに重点を置いた前半は、両チームともに厳しいプレッシャーをかけ合い、なかなか相手のゴールに近づけない。
 
 チャンスらしいチャンスといえば、ドルトムントは22分にプリシッチがスピードで右サイドを抜け出してフィニッシュまで持ち込んだ場面、シャルケは32分のザネのミドル、39分にカイサラが右サイドからグラウンダーのシュートを放った場面ぐらいだった。
 
 このように手堅い内容に終始した前半から一転、オープンな展開となった後半は、両チームとも比較的容易にゴール前まで迫れるようになる。そして、試合は大きく動いた。
 
49分、香川がライトナーとの壁パスからダイレクトで、センスを感じさせる浮き球のシュートを放つと、タイミングをずらされたGKフェーアマンは、ゆっくりゴールに入るボールを見送るだけだった。
 
 技巧的なゴールによる先制でドルトムントは勢いづくが、リードは2分しかもたなかった。シャルケが多重攻撃を仕掛け、カイサラのクロスをGKビュルキが前方に弾いたところを、ザネが押し込んで追いついたのだ。
 
 意地を見せたシャルケ。これに対しドルトムントは56分、ムヒタリアンが右サイドから蹴ったFKが壁に当たって弾道が変わり、ボールが落下した先にいたフリーのギンターがヘッドでゴール右隅に決めて、再びリードを奪った。
 
 しかし、反撃に出たシャルケは、ザネのパスを受けて抜け出そうとしたフンテラールが後方からパパスタソプーロスに倒されてPKを奪取。66分にこれを自ら決め、またもや試合は振り出しに戻った。
 
 その後、ドルトムントは71分にムヒタリアンの縦パスを受けたプリシッチがダイレクトで中央に折り返すと、香川に絶好の得点機が訪れたが、シュートはGKにブロックされて勝ち越しはならない。
 
 81分には、ロングパスを受けたオーバメヤンがDFとうまく身体を入れ替えてシュートまで持ち込むも、これもCKに逃げられた。
 
 一方、シャルケはアディショナルタイム突入直後、シュポ=モティングが左サイドから上げたクロスに、フリーのマイヤーが左足で合わせたものの、ダイレクトボレーはクロスバーの上を越した。
 
 意地の張り合いとなった一戦は2-2で終了。バイエルンが今節も勝利を挙げた(シュツットガルトに3-1)ことで、2位ドルトムントとの勝点差は7に広がった。
 
 ドルトムントは今週、木曜日にリバプールとのヨーロッパリーグ(EL)準々決勝・第2レグを戦い、週末は日曜日にハンブルクとの対戦を迎える。
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