クロップ率いるリバプールとのEL準々決勝で香川はベンチスタートか。ドイツ人記者は「リードしている場面で投入されるのでは」と予想

2016年04月07日 サッカーダイジェストWeb編集部

ブレーメン戦で同点ゴール。コンディションは上り調子だが…。

ブレーメン戦で同点ゴールを決め、好調をアピールした香川。しかし、ELのリバプール戦ではベンチスタートになりそうだ。(C)Getty Images

 日本時間4月8日早朝にキックオフされるヨーロッパリーグ準々決勝のドルトムント対リバプール戦で、香川真司はベンチスタートになりそうだ。
 
 ドルトムントに太いパイプを持つフリージャーナリストのマルクス・バーク記者によれば、「私の予想はベンチスタート。しかし、今回はブレーメン戦とは違って、リードしている場面で投入されるのではないか」。
 
 香川がヨーロッパでのキャリアを築くうえで重要な出会いとなったユルゲン・クロップ監督の凱旋試合で、スタメンを外れると予想した。
 
 バーク記者は「非常に有意義なものとなった」と2日のブレーメン戦でゴールを決めた香川を評価しながらも、この大一番で先発に返り咲くほど、トーマス・トゥヘル監督の信頼は取り戻せていないと見ているようだ。
 
 また、ドイツのサッカー専門誌『キッカー』も香川を予想スタメンから外し、6日の前日会見に出席したゴンザロ・カストロをリストに入れている。
 
 とはいえ、香川自身のコンディションは上り調子だ。3月30日の日本代表対シリアで2ゴール・1アシストと結果を残し、先に述べたブレーメン戦でも交代出場した3分後に同点弾を叩き込んで、チームの逆転勝利を呼び込んでいる。この好調を買って、トゥヘル監督がスタメンに抜擢する可能性はゼロではないだろう。
 
 戦前の下馬評は、圧倒的にドルトムントが優勢で、クロップ監督も前日の公式会見で「今大会の優勝候補はドルトムント。それに反論する人はいないだろう」と力を認めている。唯一、リバプールにアドバンテージがあるとすれば、「全員が近年のドルトムントの戦い方を知っていること」(クロップ監督)くらいか。
 
 いずれにせよ、コンディションが上り調子な香川にとっては、転換期となりうるビッグマッチである。恩師の前で日本の至宝がどんな活躍を見せるのか注目だ。
 
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