香川、節目の一戦でチームを救う貴重な同点ゴールをゲット!――ドルトムント 3-2 ブレーメン

2016年04月03日 サッカーダイジェストWeb編集部

ワンサイドゲームから一転、見応えのあるシーソーゲームに!

(C) SOCCER DIGEST

 4月2日(現地時間)、ブンデスリーガ第28節でドルトムントはブレーメンとホームで対戦し、3-2の勝利を収めた。
 
 これでリーグでは3連勝、そして今年に入ってからの無敗記録を11試合(全公式戦では16試合)に伸ばしている。
 
 下位(14位)に沈むブレーメンとの一戦は、53分にムヒタリアンのパスを受けたオーバメヤンが浮き球のシュートでゴールを奪った時点で、ドルトムントの勝利は決したかと思われた。
 
 前半序盤からホームチームは主導権を握り、大部分の時間帯を相手陣内で過ごしていた。多くの人数を割いて守備を固めたブレーメンをいかに攻略するかがメインテーマだっただけに、ゴールが決まった時点で大勢は決したはずだった。
 
 しかし69分、CKからの競り合いでこぼれたボールをブレーメンのガルベスが詰め、これがカストロの足に当たってコースが変わり、ゴールを割ったところから流れが変わる。
 
 勝ち越しを狙うトゥヘル監督がここで採った策は、74分での香川の投入だった。ブンデスリーガでの100試合目を交代出場というかたちで迎えた彼だが、その直後にとんでもないことが起こる。
 
 74分、エズトゥナリが右サイドで粘って入れたクロスをユヌゾビッチが合わせて、ブレーメンが逆転したのだ。
 
 嫌なムードが漂い始めた満員のシグナル・イドゥナ・パーク。しかしそれから3分後、それは一瞬にして吹き払われた。シュメルツァーのグラウンダーのクロスを、走り込んだ香川が詰めて同点としたからだ。
 
 勢いを取り戻したドルトムント。さらにトゥヘル監督は、80分にFWラモスと若いプリシッチを同時にピッチに送り、チームに明確なメッセージを与える。
 
 これに応えたのは、ラモスだった。出場からわずか2分、CKを頭で合わせて逆転ゴールを叩き込んだ。
 
 単なるワンサイドゲームから一転、見応えのあるシーソーゲームとなった一戦は、終わってみれば、ドルトムントのチーム力の高さを改めて思い知らされるものとなった。
 
 そして、貴重なゴールを自ら決めて、節目の一戦を勝利で飾った香川。動きは良く、正確なパスで右サイドのプリシッチを活かすなど、短い時間で良さを出し、存在感を示した。
 
 さて今後、ドルトムントは木曜日にヨーロッパリーグ準々決勝で前監督のクロップ率いるリバプールと対戦した後、日曜日にはシャルケのホームでルールダービーを迎える。
 
 欧州タイトル獲得のため、そして勝点5差の首位バイエルンを追撃するため、今後も負けられない試合が続いていく。
 
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