【川崎】「点が入る気がしない」と嘆く大久保。「守って優勝できるのか――たぶんできない」と語った真意とは?

2016年04月02日

「守る意識はすごく強いけど、すっきりとした形で攻められない」

怪我を抱えるなか、大久保は58分から途中出場。試合後、チームの消極的な姿勢に「これじゃ(点が)入らない」と指摘した。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

 
「俺を温存する力がなかった」
 
 鹿島戦後、大久保がチームに対して放った言葉だ。今季の開幕戦で左足の太ももを痛めると、3節で再び負傷。そして4節で同個所を痛めて状態が悪化し、100パーセントの状態から程遠いなか、鹿島戦はベンチスタートとなった。
 
 1-1で迎えた58分、森本に代わって途中出場した大久保は「50パーセントぐらいの力は入るけど」という状態。結局、自身のシュートは1本に終わり、試合も引き分けに終わった。後半は攻撃が思ったほど機能せず、「これじゃ(点が)入らないだろうと思って、それなら(シュートを)打ったほうがいいと思った」と振り返る。
 
「守りたいのか、勝ちたいのか。行く時は行くけど、なんか消極的だった。(体力的に)きついかもしれないけど、(前に)出てこないといけない。(今日は)それがなくて、(選手間の)距離が遠いと感じた」
 
 大久保はチームの現状について、"攻撃と守備の最適なバランス"を探している段階と捉えている。ただし、試行錯誤は当然というスタンスで、むしろ序盤戦で良かったと口にした。
 
「守る意識はすごく強いけど、すっきりとした形で攻められない。ただ、そういう時(攻守のバランスを模索する時期)は絶対に来るし、悪いことではない。早い段階で分かってきたので問題ない」
 
 そのうえで、大久保はふたつのテーマを口にした。ひとつ目は「守って優勝できるのか」。ふたつ目は「自分たちの特長を把握できているか」。その両テーマについて、さらに言葉を重ねていく。
 

次ページ「守って優勝できるのか――たぶんできない」と語った真意とは?

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事