ミランが2試合連続のドロー劇……。本田は献身的に走るもチャンスを決められず

2016年03月21日 白鳥大知(サッカーダイジェストWEB)

ミランは選手の距離間が悪く攻撃を上手く組み立てらず…。

ミラン対ラツィオ戦の結果&フォーメーション。

 現地時間3月20日のセリエA30節、6位ミランが本拠地サン・シーロで8位ラツィオと1-1で引き分けた。
 
 序盤から積極的な姿勢を見せるラツィオは、9分にCKから首尾よく先制ゴールを挙げる。ビグリアの綺麗なキックを、敵のマークをかいくぐってフリーになったパローロが頭で合わせてゴールネットを揺らした。
 
 しかしミランは15分、すかさず同点に成功する。本田から縦パスを受けたL・アドリアーノがペナルティーエリア内で敵DFを背負いながら粘り、その落としを受けたバッカは右足アウトサイドで見事なシュートを沈めた。
 
 その後、ミランがボールをキープする時間帯が増えるも、選手の距離間が悪くなかなか良い形で攻撃を組み立てられない。36分にはゴールまで23メートルの位置からボナベントゥーラが直接FKを狙ったが、惜しくもクロスバーに弾かれた。
 
  一方のラツィオは速攻に活路を見出そうとしたが、こちらも最後の30メートルの連携がイマイチ。結局、1-1のままハーフタイムを迎えた。
 
 後半もミランが主導権を握り、46分にはバッカ、51分にはボナベントゥーラがフィニッシュ。さらに54分にはペナルティーエリアのライン上でフリーの本田がシュートを放つも、ミートできずゴールの枠を捉えられなかった。本田は64分にもペナルティーエリア手前で得た直接FKを蹴ったが、威力も精度も欠いたボールは壁に弾かれた。
 
 守勢を強いられるラツィオは67分、カウンターからF・アンデルソンが裏に抜け出してフィニッシュするが、敵GKドンナルンマのビッグセーブに遭う。直後の68分、逆にミランは本田の美しいクロスからボナベントゥーラがボレーシュートを放つが、こちらも相手GKマルケッティのスーパーセーブに弾かれた。
 
 ホームで何としても勝利が欲しいミランは74分、L・アドリアーノに代えてバロテッリを投入。対するラツィオも80分、マトリを下げてジョルジェビッチを入れてきた。
 
 84分、本田の速攻を潰そうとタックルを仕掛けてきたルリッチが、2枚目のイエローカードを食らって退場処分。本田はこのプレーが終わった直後、メネーズとの交代を命じられた。
 
 しかし、ミランは期待されたバロテッリとメネーズがまったく違いを作れず、このまま1-1で終了した。
 
 ミランは19節から9試合連続で無敗と好調だったが、ここ3試合は未勝利(2分け1敗)。同節に3位ローマ、4位タイのフィオレンティーナとインテルがいずれも引き分けたため、この一戦は少しでも上位との差を埋めるチャンスだったが、これをみすみすフイにした。
 
文:白鳥大知(サッカーダイジェストWEB)
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