「そこまでアジア杯も出なかったんで」三笘薫、ブライトン帰還後に語った“現状”。トッテナムに敗戦で「妥当な結果。もったいない」【現地発】

2024年02月13日 松澤浩三

三笘は呆然とするしかなかった

トッテナム戦にフル出場した三笘。(C)Getty Images

 ブライトンの三笘薫にとっては、アジアカップから英国に戻って最初のリーグ戦。敵地で行われたプレミアリーグ第24節のトッテナム・ホットスパー戦に左ウイングで先発出場した背番号22は、久々のプレミアの舞台で、難敵を相手に精力的にピッチを走り回った。
 
 立ち上がりから攻勢だったブライトンは17分、ペナルティエリア内でダニー・ウェルベックが倒されてPKを得ると、これをパスカル・グロスが冷静に沈めて先制ゴールを奪う。このゴールにより主導権を握ったシーガルズ(ブライトンの愛称)は、その後も積極的に攻撃を仕掛けた。

 29分にはアダム・ララーナからのスルーパスに反応した三笘がボックス内に飛び出して右足のアウトサイドでゴールを狙ったが、相手GKグリエルモ・ヴィカーリオのファインセーブに阻まれた。

 その後もスパーズ(トッテナムの呼称)の粘り強い守備を崩せずに追加点は奪えず、流れは徐々にホームサイドへと傾いていく。前半終了間際に、三笘が度々最終ラインまで下がって守備に貢献する姿が目立った。
【動画】三笘がトッテナム戦で披露した神トラップ!
 後半に入るとスパーズがさらに押し込み、ブライトン守備陣にプレッシャーをかけていく。迎えた61分、トッテナムはパペ・マタル・サールのゴールで同点に追いつく。

 この失点を境にして、再びブライトンがスパーズゴールに迫る時間が増していく。三笘も左サイドから決定機を作ろうとしたが、ラストパスの精度が低くチャンスを生み出せない。だが76分には、グロスからのスルーパスを左サイドで受けた三笘が左足でボールを中央へ送る。後方から走りこんだアンス・ファティが左足で合わせたが、惜しくもポスト右へと流れていった。

 懸命に決勝点を目ざしたシーガルズだったが、試合終了間際のアディショナルタイム6分にカウンターから逆転弾を許してしまう。一瞬の隙を突いた鮮やかな決勝ゴールを目の当たりにし、三笘は呆然とするしかなかった。

 試合後、三笘は「前半うまく(先取点を)取れていい展開になりましたけど、自分たちのミスで(ボールを)失ってからショートカウンターの形が多かった。それで流れを持っていかれたっていうのもありますし、後半に決め切れるチャンスがあった中で(逆転負けは)妥当な結果ですね。一発目で最低でも引き分けないといけない内容でしたけど。まあもったいないですね」と振り返った。
 

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