激熱新スタジアムは9年ぶりVへの導火線!広島ベテラン組が決意「相応しいプレーを」「皆さんの目が怖いので(笑)」

2024年02月10日 有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)

「モチベーションやパワーを与えてくれる」

G大阪戦後、主将の佐々木(左端)を先頭にサポーターに挨拶する広島の選手たち。写真:田中研治(サッカーダイジェスト写真部)

[プレシーズンマッチ]サンフレッチェ広島 1-2 ガンバ大阪/2月10日/Eピース

 広島に念願のサッカー専用スタジアムが誕生した。その名も「エディオンピースウイング広島」。

 こけら落としとなったガンバ大阪とのプレシーズンマッチは、ピエロス・ソティリウが先制点を奪いながら逆転を許し、勝利は掴み取れなかった。それでも、観客と選手が一体となった圧倒的な盛り上がりからは、確かに新時代の到来が感じられた。

 この熱は発奮材料ほかならない。サンフレッチェ一筋21年の青山敏弘は、自身は前半のみプレーしたガンバ戦後、強く芽生えた「責任感」を口にした。

「このスタジアムに相応しいプレーをもっと求めなきゃいけないと思ったし、モチベーションやパワーを与えてくれるスタジアムだと思うので、もっとチャレンジしたいです。

(自身のプレーは)まだまだですね。それが今の自分。そこはそこでしっかり認めつつ、でもやっぱり目ざすところはリーグ戦で結果を出すこと。今の自分の実力は、今日分かったので、さらに高みを目ざしてやらなきゃいけない。改めてその責任がこの新スタジアムにはあるんだなと気付かされました」
【PHOTO】その名もエディオンピースウィング広島!サンフレッチェの新スタジアムを特集
 また、主将の佐々木翔も同様の想いを口に。「素直に楽しかったですね。これだけ素晴らしいスタジアムでサッカーができることに、まず何よりも幸せを感じました」と感想を伝えた後、報道陣から「このスタジアムで年間通してプレーしたら、チーム・個人ともにパフォーマンスはより出せるんじゃないか」と振られると、ジョークを交えてこう答えた。

「より出せるんじゃないかって気持ちもありますけど...出さないと皆さんの目が怖いので(笑)。『新スタジアム、もっとしっかりしろよ』ってならないように。キャプテンをやっている自分としては、新スタジアムができて、最初の年に結果が出せないのはすごく寂しいですし。

 開幕でこけて悪循環になると、なかなか難しさはあると思うので、そういったところ崩れないように。チームが少しでも良い方向に、右肩上がりにシーズンを過ごしていけるように年長者として、立場上としても、非常に気を付けて練習から取り組んでいく必要があるかなと。そういった責任だったり、皆さんのプレッシャーを感じます(笑)」

 同じくベテラン組の柏好文も「ここでどんどん勝利を重ねて、新たな歴史を築いていって、またみんなで喜びを共有できるようなピッチにしていきたい」と力強く語った。ワールドクラスの本拠地誕生を追い風に、2年連続3位のサンフレッチェは9年ぶりに優勝なるか。

取材・文●有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)

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