【日本代表】川島はサブ組からのスタート。ハリル監督「彼は先発を奪わなければならない立場」と明言

2016年03月17日 サッカーダイジェストWeb編集部

パフォーマンスレベルを懸念するも、実績・経験から「簡単には除外できない」

ハリルホジッチ監督は、川島について「まずはトレーニングでフィジカルの状態、パフォーマンスのレベルを見ていく」とした。(C) Getty Images

 ロシア・ワールドカップ・アジア2次予選のアフガニスタン戦(3月24日)、シリア戦(同29日)に向けた日本代表メンバー24名を発表したヴァイッド・ハリルホジッチ監督は、昨年6月のシンガポール戦以来、約9か月ぶりの招集となった川島永嗣について、「彼は先発を奪わなければならない立場になっている」と、GK陣のなかでの位置付けを改めて明言した。
 
 昨夏に所属していたスタンダール・リエージュ(ベルギー)を退団後、新たな所属先を探していた川島は、昨年11月にスコットランド・プレミアリーグのダンディー・ユナイテッドへの加入でクラブとの合意に漕ぎ着けた。しかし、その後はなかなか英国の労働許可証が下りずにデビューは先延ばしに。ようやく、今年1月のダンディーFC戦で新チームでのデビューを飾った。
 
 不安視されるのもやはり実戦でのパフォーマンスレベルであり、代表での連係面だろう。ハリルホジッチ監督はその点について「確かに永嗣は数か月、私たちと一緒にいなかった。そしてプレーもしていなかった。ようやく最近になってスコットランドのチームでプレーしている」と述べたうえで「まず彼のフィジカル状態がどんなものかを把握するために呼んでいる。7、8日間かけてトレーニングするが、プレーはしないかもしれない」と語り、まずは様子を見ていくとした。
 
 ただ、それでも2010年5月から日本代表の守護神として6年間君臨し続けてきた川島の「経験」と「クオリティ」を強調。今回の選出理由をこう述べている。
「数年に渡り先発の座にあり続けた素晴らしい選手。そういう選手を簡単には除外できない。GKとして良い年齢に差し掛かっているし、人間性が素晴らしい。チームが成功する雰囲気を作ってほしい」
 
 すでに2次予選突破を決めている日本だが、今年9月から始まる最終予選はさらなる難関となることは間違いない。指揮官は、欧州でキャリアを積み上げてきた川島の経験とその闘志溢れるパフォーマンスが、今後必要になって来ると踏んでいるのかもしれない。
 
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事