「自分が試合に出て勝つ」川崎の大卒ルーキー山内日向汰が挑む、勝負のプロ1年目。パリ五輪世代の中でも「負けているとは思っていない」

2024年01月23日 手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)

「パリ五輪は目ざしたい場所」

川崎のルーキーMF山内が今季へ向けて闘志を燃やした。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 川崎フロンターレの大卒ルーキー・山内日向汰がプロ1年目のシーズンに向けて闘志を燃やした。

 川崎は1月22日、沖縄キャンプ7日目を迎えた。午後のトレーニングは、2時間にもわたるハードな内容に。最後のミニゲームが終わり全体練習が終了すると、ピッチに倒れ込み辛そうな表情を浮かべる選手もいるほどだった。

 そんな厳しい練習にも必死に食らいついていたのが山内。ミニゲームでは、鬼木達監督の「ヒナタ!もっとオーバーラップしていけ!」との指示にしっかりと応え、果敢にサイドを駆け上がる。そんなプレーからも、今シーズンに懸ける想いが伝わってきた。

 山内はU-10からU-18まで川崎の下部組織で育ち、その後は桐蔭横浜大に進学。そして、今シーズンからの川崎内定が決まり、18歳までを過ごした古巣に帰還した。
【PHOTO】サポーターが創り出す圧巻の光景で選手を後押し!Jリーグコレオグラフィー特集!
 プロとして最初のシーズン。当然、この1年にかける想いは強い。

「ドリブルのところだったり、キャンプを通じて見せて行かないといけない特長の部分をもっと生かしながら、まだ完全な自分を出せていないので、そこを出せるようにもう一個、高めていければと思います。タイトルもそうですけど、自分が試合に出て勝つ、というのが一番。チームのタイトルに貢献できるように、一つひとつ自分を高めていきたいです」

 22歳のMFにとって、今季を重要視する理由はそれだけではない。今年はパリ五輪のシーズン。世界中が注目する大舞台に出場したい気持ちは強い。

「パリ五輪は自分でも目ざしたい場所ですし、そこを目ざすうえでも、ここでの1日1日を本当に大切にしていかないといけないというのがある。まずは目の前の試合に出れるようにと、出れたら活躍できるように。どんどん目標を上げていきたい」

 柏レイソルのFW細谷真大や川崎U-10時代にチームメイトだった久保建英ら、すでにA代表で活躍する同世代の選手たちについても、「同じプロの舞台に立てていますし、負けているとは思っていない」と力強く語る、山内の勝負のシーズンがいよいよ始まる。

取材・文●手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)

「素晴らしい機会なんです」地元民が明かす、Jクラブの沖縄キャンプが地域に与える恩恵は?「グラウンドや施設も...」

伊藤宏樹、登里享平が背負った川崎伝統の「2番」を継承したパリ五輪世代の19歳。飄々とした次世代CB高井幸大の想い

新戦力MF山本悠樹の巧みさやFWエリソンの力強さ。新生・川崎のキャンプで光ったのは?【コラム】
 
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事