格下ヨルダンに痛恨ドローの韓国、主将ソン・フンミンが試合後に見せたまさかの姿【アジア杯】

2024年01月21日 江國森(サッカーダイジェストWeb編集部/現地特派)

「決して簡単な試合はない」

落胆を隠せなかったソン・フンミン。写真:梅月智史(サッカーダイジェスト写真部/現地特派)

 1月20日、カタールで開催されているアジアカップのグループE第2節で韓国がヨルダンと対戦。格下相手に2-2のドローに終わった。
 
 開始9分、エースのソン・フンミンが自ら得たPKを決めて先制した韓国は、しかし37分にはオウンゴールで同点に追いつかれると、45+6分にも失点。まさかの逆転を許す。

 後半も決定力を欠くなか、90+1分にオウンゴールで同点に追いついたものの、ドローに持ち込むのがやっとだった。
 
 試合終了のホイッスルが鳴った後、キャプテンのソン・フンミンは激しい口ぶりで味方の選手を叱咤した後、まるで負けたかのように、ピッチに顔をつけてうずくまったのだ。
【画像】まさかの光景!ピッチにうずくまるソン・フンミン
 落胆と悔しさを隠しきれなかったのだろう。トッテナムではプレミアリーグで得点王を獲得した男が、アジアカップでのグループステージでこんな姿を見せるとは意外だった。

 韓国のベテランの記者によれば、今大会に懸けるものがチームで強いのがこのソン・フンミンなのだという。

「アジアカップを見ていてればわかるように、決して簡単な試合はない。傷つけられる可能性は常にある。今日も良い例だ。プレーヤーとして、チームとして、僕たちはこのゲームで学びことがあった」

 64年ぶりの優勝へ強い思いを抱くエースは、取材エリアでは冷静さを取り戻し、淡々とそう語った。

取材・文●江國森(サッカーダイジェストWeb編集部/現地特派)

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