「ベトナム戦もそう」前田大然が挙げた重大な課題は? アウェーの雰囲気も厄介「飲まれた。相手は上手く味方に」【アジア杯】

2024年01月20日 サッカーダイジェストWeb編集部

途中出場で決定機を迎えるも…

厳しい表情を浮かべる前田。悔しさが滲み出る。写真:梅月智史(サッカーダイジェスト写真部/現地特派)

 1月19日、森保ジャパンはカタールで開催されているアジアカップの第2戦でイラクと対戦。1-2でグループステージでは36年ぶりの黒星を喫し、4-2で打ち勝ったベトナム戦からの連勝を逃した。

 せめて引き分けに持ち込みたかったなかで、痛恨だったのが、前田大然(セルティック)の決定機逸だ。0-2で迎えた83分、直前に伊東純也(スタッド・ドゥ・ランス)と代わってピッチに入っていた背番号25は、右サイドから南野拓実(モナコ)が上げたクロスに反応。完全に相手の前に抜け出してヘッドで合わせたが、枠を捉えきれなかった。

 後半アディショナルタイムに遠藤航(リバプール)が1点を返しただけに、もしあれも決まっていれば――と多くのファンが唇を噛むシーンとなった。

 ゴールネットを掴み、悔しさを露わにしていた前田は、試合後に取材に対応。まず、「外から見ていての敗因は?」という問いに、試合への入りの悪さと回答。自分たちがペースを掴む前に、相手を勢いに乗せてしまった点を重大な課題に挙げた。
【動画】どうした前田!痛恨の枠外ヘッド。外した本人は思わず…
「相手の入りがすごく良かった。そのなかで失点してしまったので...ベトナム戦もそうですけど、入りが悪いっていうか、相手が勢いに乗ってきているなかで、どうしても受け身になってしまいました。

 難しい戦いだとみんな分かっていますが、それでも相手がそれを上回ってきたと。逆に日本が受け身になるんじゃなくて、最初からアグレッシブに行かないと駄目なのかな。

 もちろん、こっちも良くなかったですけど、それ以上に相手が強い気持ちで来ていたので、受けてたってしまったのかなと見ていて思いました」

 中東での戦いとあって、イラクサポーターはアウェーの雰囲気を作り出した。「スタンドの声」に関しては、前田はこう語る。

「アウェーの感じの雰囲気だったので、それに飲まれ...相手はそれを上手く味方にしてしまったのかな」

 森保一監督はタイムアップ直後の円陣で「次は勝たなきゃいけない。試合は終わったので、切り替えていこう」と鼓舞した。その言葉通り、前田は気持ちを切り替え、中4日で迎えるインドネシア戦ではチャンスを確実に仕留められるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【PHOTO】日本代表のイラク戦出場16選手&監督の採点・寸評。全員が及第点以下の厳しい評価。最低点は守備者の2人
 

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