「クロップを怒らせる恐れ」白星発進に貢献の遠藤航に英紙が指摘「ボスは日本の勝利が嬉しくないかもしれない」【アジア杯】

2024年01月16日 サッカーダイジェストWeb編集部

「幸運を祈ると言ったらウソになる」と伝えた

ベトナム戦で1アシストをマークした遠藤。写真:梅月智史(サッカーダイジェスト写真部)

 嫌な流れを断ち切るゴールで勝利を引き寄せたのは、新旧リバプールコンビだった。

 日本代表は1月14日のアジアカップ初戦で、ベトナム代表に4-2で勝利した。序盤に先制しながら逆転を許して迎えた前半終盤、試合を振り出しに戻す得点を生んだのが、キャプテンの遠藤航と先制点をあげていた南野拓実だ。

 遠藤のアシストから南野が冷静に決めて追いついた日本は、さらに中村敬斗のゴールで再逆転。リードを手にしてハーフタイムに突入すると、後半に上田綺世のダメ押し弾で白星発進を果たした。

 南野は2020年1月から2022年夏まで、半年にわたるサウサンプトンへのレンタル生活も含め、リバプールに2年半在籍した。特にラストシーズンは2つの国内カップ戦でチーム得点王となり、2冠に大きく貢献したが、出場機会を求めてモナコに移籍している。

 遠藤は昨年夏、シュツットガルトからリバプールに加入。当初は批判も浴びたが、12月は獅子奮迅の活躍でクラブの月間MVPにも選ばれるなど、存在感を一気に高めた。

【PHOTO】日本代表のベトナム戦出場16選手&監督の採点・寸評。4発勝利も6人に5点台の厳しい評価。MOMは2G1Aの8番
 英『talkSPORT』は、その2人のコンビプレーから生まれたゴールに、リバプールのファンからは「エンドウとミナミノの連係を見られたのは良かった」「エンドウとミナミノが連係。価格が適切なら夏に見られるかもしれない」といった反応が見られたと伝えている。

 また、英紙『Mirror』は、見出しで「元レッズのエースが日本で輝き、リバプールのスターであるワタル・エンドウがクロップを怒らせる恐れ」と報じた。

 リバプールのユルゲン・クロップ監督は遠藤とモハメド・サラーがシーズン中の代表戦で離脱することで、「幸運を祈ると言ったらウソになる」と伝えたと明かしている。プレミアリーグで首位に立つリバプールは、タイトルレースの真っ最中だ。

 それだけに、Mirror紙は、日本の勝利が「彼(遠藤)のボス、クロップは嬉しくないかもしれない結果」と報じた。日本が勝ち進めば勝ち進むほど、リバプールへの復帰は遅くなるからだ。

 だがもちろん、日本代表のキャプテンはチームを頂点に導こうと意気込んでいるに違いない。19日の次戦でもリバプールコンビの活躍が見られるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

なぜ森保Jはセットプレーから2点を奪われたのか。失点関与のキャプテン遠藤航が明かした問題点。「ユキナリに話はした」【アジア杯】
 

次ページ【動画】中村がベトナム戦で決めたゴラッソ

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事