「ベトナム代表はハイレベルと通常レベルの違いを理解したと思う」対戦国記者に現地で訊いた日本戦の評価。“最も危険だった選手”に挙げたのは2発の南野ではなく...【アジア杯】

2024年01月15日 江國森(サッカーダイジェストWeb編集部/現地特派)

「日本には今日プレーしなかった選手がまだいます」

ベトナム戦で2ゴールを挙げた南野。写真:梅月智史(サッカーダイジェスト写真部)

 1月14日、アジアカップのグループステージ第1節で、日本代表はベトナムと対戦。4-2で勝利を収めた。

 11分に南野拓実のゴールで先手を取るも、セットプレーからの2失点で一時は逆転を許す。それでも南野拓実の2点目と中村敬斗がゴラッソで再度試合をひっくり返すと、途中出場の上田綺世がダメ押し点を奪い、勝負を決めた。

 ベトナムサイドはこの一戦をどう見たのか。日本の練習もチェックするなど現地カタールで精力的に取材をしている『Bongda Plas』紙のトラン・フ記者に訊いた。

「(ベトナムにとって)今日は良い試合でした。後半にとても良いプレーをした。ミナミノは試合後の記者会見で、ベトナムに驚いたと語りましたよね。より強く、より良いプレーし、2つのゴールをマークする必要があった。彼はベトナムのようにもっと守備をする必要があるとも言っていました」

【PHOTO】日本代表のベトナム戦出場16選手&監督の採点・寸評。4発勝利も6人に5点台の厳しい評価。MOMは2G1Aの8番
 そう母国代表を称えた同記者は、森保ジャパンについて「ベトナムにとっては良い試合だったけど、日本代表にとっては厳しい試合だったのではないでしょうか。ただ、ミトマ(三笘薫)やトミヤス(冨安健洋)のように、日本には今日プレーしなかった選手がまだいます」と評している。

「日本で最も危険な選手」には、「13番はとてもいいプレーをしていた。素晴らしかった」と鮮烈弾を決めた中村をチョイス。こう続けている。

「もちろんミナミノ、イトウ(伊東純也)、キャプテンのエンドウ(遠藤航)らもヨーロッパで見せているように、非常にレベルが高かった。ベトナム代表の選手たちは、ハイレベルと通常レベルの違いを理解したと思いますよ」

 母国代表の健闘を誇りながらも、力の差を認めていた。

取材・文●江國森(サッカーダイジェストWeb編集部/現地特派)

まさかの苦戦。日本代表に何が起きていたのか。選手が次々に口にした"想定外の事態"「正直、予想以上だった」【アジア杯】
 

次ページ【動画】中村がベトナム戦で決めたゴラッソ

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事