「失ったものより得たものが多い」ベトナム人初のJ戦士となった伝説OBが後輩絶賛!「かつては日本戦の度に――」【アジア杯】

2024年01月15日 サッカーダイジェストWeb編集部

インドネシア戦とイラク戦に大きな弾み

2007年の北京五輪予選で日本と戦った際の1コマ。レ・コン・ビンが本田圭佑と競り合う。(C)Getty Images

 フィリップ・トルシエ監督が率いるベトナム代表は1月14日、カタールで開催されているアジアカップの初戦で日本代表と対戦。開始11分で南野拓実に先制点を許した後、セットプレーからの連続得点で一時逆転に成功したものの、最終的に2-4で惜敗した。

 それでも、ベトナムメディア『VnExpress』によれば、トルシエ監督が「2-4での敗戦は、0-2のような敗戦に比べ、はるかに有益だ。今日チームが見せたものには非常に満足している」と確かな手応えを示せば、元キャプテンのレ・コン・ビン氏も後輩たちを称賛。以前のアジアカップと比べ、チームは大きく改善されたと語った。

「かつては日本と対戦する度に劣勢に立たされ、得点を挙げられなかった。でも今回は全く違う。ゴールを決めただけでなく、相手に汗をかかせる場面もあった。日本はヨーロッパの国々を疲弊させているチームだ。2022年のワールドカップでもドイツとスペインに勝利し、最近では親善試合でドイツ、トルコ、カナダ、ペルーを破っている。ベトナムが得点して2-4で負けた事実は、失ったものよりも得たものの方が多い試合だったと示している」
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 2013年に札幌に加入し、ベトナム人初のJリーガーになった38歳はまた、堂々たる戦いぶりにより、今後のインドネシア戦とイラク戦に大きな弾みが付いたと感じているようだ。

「精神的にベトナムの選手たちはどの世代も疲弊している。しかし、日本との試合を通じて、チームのプレースタイルに自信を持てた。このようなプレーをする限り、ベトナムはインドネシアに勝ち、イラク戦で勝点を取るために大奮闘するだろう」

『VnExpress』もスーパーレジェンドの発言を紹介するにあたり、「日本は世界最高レベルにあり、ベトナムは負けるだろうと予想されていた。しかし、若い選手が多く、ボールコントロールが巧みなトルシエ監督の選手たちは、自信を持って試合に入り、ボールをキープし、相手の火力を抑えるためにスムーズな連係を見せた」と説明。敗れはしたが、ベトナム側は総じて胸を張っている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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