「日本を次のレベルに引き上げたのは間違いない」AFCがトルシエとの運命的な再会に大注目!「少しノスタルジアに浸るかも」

2024年01月13日 サッカーダイジェストWeb編集部

「世界の舞台で台頭する上で重要な役割を果たした」

かつて共に戦ったトルシエが敵として日本の前に立ちはだかる。(C)Getty Images

 日本は1月14日、アジアカップのグループステージ第1節で、ベトナムと対戦する。

 準優勝に終わった前回大会は、トルクメニスタンに3-2で辛勝した大事な初戦において、今回1つのトピックとなるのが、フィリップ・トルシエとの再会だ。

 かつて日本を率いて、2000年のアジアカップや、その2年後の日韓W杯を戦った68歳のフランス人指揮官は、昨年2月にベトナムの監督に就任。立場を変え、再びサムライブルーと交わることとなるのだ。

 この因縁渦巻く交錯にアジアサッカー連盟(AFC)も大いに注目しており、「トルシエとベトナム、日本と旧交を温める」と題した記事を掲載。「日本は自分たちが世界の舞台で台頭する上で重要な役割を果たした人物と対面する」と熱量高く綴っている。
【動画】森保監督の英語力は? 貴重な現地キッズとの交流シーン
「日本は1998年のW杯初出場後にトルシエが監督に就任した時点ですでに、アジアカップのタイトル(1992年)を獲得していたが、彼が次のレベルに引き上げたのは間違いない。名波浩や高原直泰といったスター選手に加え、中村俊輔や小野伸二といった若いタレントを擁し、2000年に2度目の大陸王者に導いた。
 
 そして2002年、トルシエのチームはさらなる歴史を作った。中田英寿や稲本潤一といった名選手を擁し、W杯初勝利を挙げた日本は、国民を熱狂させるなか、無敗でノックアウトラウンドに進出したのだ。トルシエは、日本中のサッカーの知名度を上げ、その後の核を担う若者を鼓舞するチームを作り上げた後、すぐに去っていった」

 AFCはまた、「トルシエが現チームを率いて、監督キャリアで間違いなく最高の時期を過ごした元チームと対戦する時、多くの困難が待ち受けているだろうし、少しノスタルジアに浸る時間もあるかもしれない」「運命的な顔合わせ」とも伝えた。

 森保ジャパンは、かつてお世話になった恩人に、20年かけてより強くなった姿を見せつけ、手痛い恩返しをしたいところだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

「本当に驚いた」ブライトン指揮官が困惑したアジア杯招集。三笘薫は問題ないと強調「しっかりコミュニケーションをとって呼ばれた」
 

次ページ【動画】森保監督の英語力は?(12分51秒~)

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事