どれほど優れた選手でも、すべてのサポーターから支持されるのは難しい。

　英紙『The Scottish Sun』は１月10日、セルティックのあるサポーターが、今シーズン終了後の古橋亨梧売却を望んだと報じた。

　2021年夏にヴィッセル神戸からセルティックに移籍した古橋は、加入１年目からゴールを量産。昨季は公式戦34ゴールをマークし、リーグ得点王に輝いた。日本人では中村俊輔以来となる年間最優秀選手にも選ばれている。

　アンジェ・ポステコグルー監督の下で２連覇を達成した古橋だが、恩師がトッテナムに去った今季は、後任のブレンダン・ロジャース監督の下でやや苦しんでいる。指揮官とともに戦術が変わったこともあり、公式戦29試合出場で10ゴール。約１か月にわたってネットを揺らせなかった時期もあり、得点ペースの低下を指摘されてきた。

　The Scottish Sun紙によれば、あるサポーターは『Clyde 1 Superscoreboard』で「夏にキョウゴは去るべきだと思う。絶対だ。市場にはもっと良い選手たちがいると思う」と話している。

「現時点でキョウゴから少なくとも700万ポンド（約12億6000万円）を得られる。自分が求める最低額だ。間違いなく、市場には我々が狙えるもっと良い選手がいる。キョウゴは質の高いゴールを決めるが、我々に必要なのは多くのゴール。彼は以前のシーズンのように得点をあげていない」

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　このサポーターは、宿敵レンジャーズがベルギー代表のミチ・バチュアイ獲得を騒がれているのを受け、「セルティックはレンジャーズよりも間違いなく大きなクラブだ」と続けた。

「レンジャーズはバチュアイを獲得するかもしれないと聞いた。彼らがそう魅力的なら、我々は間違いなくもっと良い選手を得られる」

　しかし、これを聞いたクイーン・オブ・ザ・サウス（スコットランド３部）のマービン・バートリー監督は「ショックだ。人生で初めて言葉もないほどだ」と一蹴している。

「バチュアイのためにキョウゴ？ ノーチャンスだ。あり得ない」

　夏にセルティックとの契約を2027年まで延長した古橋が、いつまでグラスゴーで戦い続けるかはまだ誰にも分からない。ただ、The Scottish Sun紙は、今季の数字を受けても、「セルティックファンの大半は彼がチームのキープレーヤーであることは変わらないと支持するだろう」と報じている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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