「びっくりしました」太田宏介が海外で気付いた“Jリーグの凄さ”。印象的なのはデビュー戦「オランダでもあるんだ!」

2024年01月11日 有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)

「日本って恵まれているな」

オランダでもプレーした太田。日本から飛び出して初めて気付くことが少なくなかった。写真:梅月智史(サッカーダイジェスト写真部)

 昨季限りで現役を引退した太田宏介が、日本サッカーを外からの視点で語った。

 日本代表としても7試合に出場した36歳のレフティは、横浜FCでのプロデビューを皮切りに、清水エスパルス、FC東京、名古屋グランパス、FC町田ゼルビアでプレーし、Jリーグで348試合に出場した。

 その一方で、フィテッセ(オランダ)とパース・グローリー(オーストラリア)で戦った経験も持つ。母国を離れ、異国の地でプレーすることで、当たり前のようで当たり前でない、気付きがあったようだ。

【インタビューPHOTO】「底辺中の底辺からスタート」した太田宏介が愛する町田で有終の美!"幸せを運ぶエンジェルレフティ"を直撃

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 やっぱりJリーグって環境が恵まれていますよね。僕が行ったオランダのクラブは、1番下のジュニアからトップチームまで全部同じ施設で、グラウンドも12面くらいあって、ものすごいチームだったんですけど、そうじゃないクラブも多い。たとえばメーカーからスパイクを支給される選手なんてほとんどいなくて、みんな自腹で買っていて、それはびっくりしました。

 今でこそ、日本でもみんなが契約をもらえるわけじゃないから自分で買ったりしていますけど、そういった待遇も含めて、日本って恵まれているなと思いました。

 サッカー自体のレベルは、やっぱりオランダはオランダですごく魅力的で、レベルも高かったです。若い選手がステップアップするリーグなので、粗削りのところも多いけど、観客やスタジアムの雰囲気を含めて、日本で経験できないことをさせてもらえました。

 印象的なのは、エールディビジ(オランダリーグ)のデビュー戦です。当たり前のように天然芝でやると思っていたから、取り替え式のスパイクしか持っていかなかったんですけど、現地に着いたら人工芝で。「オランダでも人工芝のスタジアムがあるんだ」と驚きました。

「さあオランダに戻ろうかって時に…」フィテッセで上り調子だった太田宏介はなぜJリーグ復帰? 豪州での超過酷な経験も

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