「クラブの歴史に名を残した」冬の移籍市場開幕で伊メディアが中田英寿を回想「新世紀序盤のローマの象徴的選手のひとり」

2024年01月05日 サッカーダイジェストWeb編集部

クラブ通算3回目の優勝に大きく貢献

ローマのスクデット獲得に貢献した中田。(C)Getty Images

 1月の移籍マーケットが開幕した。各クラブの補強が注目される。シーズン途中の加入が今季、ないし来季以降に奏功するかを知るのは神だけだ。

 イタリアのメディア『calciomercato.it』は1月3日、セリエAにおける冬移籍の歴代コストトップ10を紹介。その中で、2000年にペルージャからローマに移籍し、翌シーズンのスクデット獲得(セリエA優勝)に貢献した元日本代表の中田英寿に言及した。

 1998年のフランス・ワールドカップ後にペルージャに移籍した中田は、ユベントスとのデビュー戦で2得点をあげるなど、開幕戦からインパクトを残して脚光を浴びた。そして2年目のシーズン途中に強豪ローマに引き抜かれている。

「ローマの王子」フランチェスコ・トッティとのポジション争いや外国人枠の問題に苦しんだ中田だが、ユベントスとの大一番でチームを敗戦から救った活躍が語り草となるなど、クラブ通算3回目の優勝に大きく貢献した。
【動画】中田英寿がユベントス戦で決めた伝説のミドル弾
calciomercato.itは2020年1月にナポリに加入し、昨季のセリエAでクラブにとって33年ぶりのスクデット獲得に貢献したスタニスラフ・ロボツカを紹介。そのうえで、「(冬の加入から)スクデットを獲得した別の選手が、ヒデトシ・ナカタだ」と、中田について報じている。

「2000年にローマに移籍した日本人選手は、新世紀序盤のローマの象徴的選手のひとりとなり、クラブの歴史に名を残した」

 もちろん、冬の移籍はロボツカや中田のようにタイトル獲得につながった成功例ばかりではない。巨額が投じられながら、インパクトを残せず早々に退団することになったケースもある。

 今冬のマーケットではどんな動きがあり、そしてどんな結果につながるのだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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