【なでしこ】10番を背負って戦った10日間。大儀見優季が再認識したチームワークの重要性

2016年03月10日 サッカーダイジェストWeb編集部

「もう一度、世界を取れるチームにしていけると思う」

有終の美を飾った北朝鮮戦を、大儀見は「前の4試合に比べたら前への意識も強かった」と振り返った。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

 澤穂希から背番号10を受け継ぎ、リオ五輪予選を戦った大儀見優季。チームを予選突破に導けず、涙が出るほど悔しい想いをした。ただ、今大会の5試合で気づいたこともある。これからのなでしこジャパンに必要なもの。それが、彼女の目にはハッキリと映っているようだ。
 
――◆――◆――◆――
 
――今大会から10番を背負ってプレーしました。
 
 この5試合は、自分らしいプレーを見せたつもりです。まだ新しい背番号になって10日くらいしか経っていないので、これから先、長い時間をかけて皆さんに認めらもらえるような10番になれるように頑張っていきたいと思います。
 
――長い間、一緒に戦ってきた監督に対しては?
 
 コーチ時代も含めたら8、9年一緒にやさせていただいて、自分にとって素晴らしい経験をさせていただきましたし、学ぶことも多かったです。いろんな影響を受けたひとりの監督だったので、感謝の気持ちでいっぱいです。
 
――今後、なでしこが世界と戦うためにやらなければいけないことは?
 

 一人ひとりがもっとレベルの高いところで、一つひとつのプレーの質を突き詰めてレベルアップしていくのはもちろんですが、あとは今日の(北朝鮮戦)ような積極的なプレーをプレッシャーのかかったなかでやっていかないといけない。厳しい意識を持って普段の練習や試合に臨まないと、アジア予選も突破できない。普段からサッカーに対する意識を上げていくことで、チームとしても上に行けると思うし、もう一度、世界を取れるチームにしていけるんじゃないかと思います。
 
――今日の北朝鮮戦で良いパフォーマンスを発揮できたのは、なぜだと思いますか?
 
 全員が一番必死にやった試合だったと感じましたし、前の4試合に比べたら前への意識も強かった。前から奪いに行こうという姿勢が良い流れを作ったし、相手にあまり攻撃のチャンスを与えないことにもつながったと思います。そこの意識が変わった部分だと思います。
 
――オーストラリア戦や中国戦などはコミュニケーションが足りていなかったように映りました。振り返ってみると?
 
 選手はいろんなプレッシャーを感じながら戦っていますし、頑張ろうとしてもそれがなかなかプレーにでなかったりする。ひとりがネガティブになると、周りも連鎖してネガティブになってしまうところもあったと思うので、そういった部分を周りがカバーしていけるようにならなければいけないですね。誰かのせいではなく、チームとしてカバーできるようになっていかないと、プレッシャーの中で力を発揮できないと思います。

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