［高校選手権２回戦］明桜（秋田）２－０ 名護（沖縄）／12月31日／駒沢

　選手権初出場の名護は12月31日、初戦で明桜と対戦。０－２で敗れ、悔し涙をのんだ。

　前半は主将で守護神の松瀬真之介によるビッグセーブが光り、スコアレス。しかし、後半開始直後に味方同士の接触もあり先制を許すと、同13分にもアーリークロスからヘッドで叩き込まれ、失点。必死の反撃に出るなか、終了間際にPKを獲得するも、相手GKにセーブされ、完封負けを喫した。

　それでも初の大舞台で奮闘し、比嘉洋介監督は目を真っ赤にさせながら「選手は一生懸命戦ってくれて、今までで１番良いゲームをしてくれた」と口にした。

　一方、松瀬は「全員本当に最高なプレーで、120％の力を出してくれた」とチームメイトを称えつつ、失点場面を猛省。こう振り返った。
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「前半、立ち上がりから集中していこうってチームで確認して、０－０で抑えたのは成果。だけど、後半の立ち上がりに自分のミスで失点してしまって、流れに乗っている雰囲気を崩してしまって、本当に申し訳ないと思っています。

　２点目も自分の判断ミス。自分以外は今まで以上に最高のプレーをしてくれた。保護者や支えてくれた先生方、沖縄県で応援してくれているみんなには『応援ありがとう』と伝えたいです」

　その後も「自分の役割は、無失点でチームに勝利をもたらすこと。それを達成できなくて本当に申し訳ないです」と反省の言葉を述べた松瀬だが、失点後も度々好守を披露し、会場では自然と拍手が発生した。

　選手権で確かな爪痕を残した名護の守護神は、活躍の舞台を大学に移し、再び頂点を目ざす。

取材・文●有園僚真（サッカーダイジェストWeb編集部）

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