［高校選手権１回戦］帝京大可児（岐阜）２－１ 柳ヶ浦（大分）／12月29日／駒場

　12月29日、全国高校サッカー選手権の１回戦で帝京大可児は柳ヶ浦と対戦。２－１で逆転勝利を収めた。

　序盤に決定的なシーンを作れなかった帝京大可児は、前半27分にCKから失点。それでも後半９分にFW加藤隆成のゴールで同点に追いつくと、同21分には、加藤の仕掛けから最後はMF松井空音がミドルシュートを突き刺し、試合をひっくり返した。
【厳選ショット】後半の逆転劇！加藤隆成＆松井空音のゴールで２回戦に駒を進める！｜選手権１回戦 帝京大可児２－１柳ヶ浦

　勝利の立役者は、２ゴールに絡んだ加藤だろう。10番を背負う２年生アタッカーは、前半は相手のマークに苦しみ、ボックス内でボールを触ることができず。ただ、決して焦りはなかったという。

「（前半は）なかなかシュートを打てず苦しかったですけど、どこかで絶対に点は取れると思っていた。必ずチャンスは来ると意識していました」

　そう語る加藤は、今季は岐阜県リーグで16試合・40ゴールを記録。１年間を通して結果を残してきたエースは、この日も決定機を見逃さなかった。MF明石望来のパスを受けると自らボックス内へ侵入し、ファーポストに流し込んだ。

「縦のスペースが空いていて、その時点で縦に行ってファーに振り抜くというのを決めていた」と狙い通りの一撃で、逆転の流れを呼び込んだ。

　初戦から輝きを放った加藤は、「（選手権で）上に行けば、見てもらえると思うので、もっと自分を見てもらいたいです」と野心を燃やす。「フォワードなので、たくさん点を取らないとダメ」と、よりゴールへの意欲を示した。

取材・文●藤井圭（サッカーダイジェストWeb編集部）

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