「ノーと言うのは不可能だった」なぜカイセドはリバプールを拒絶してチェルシーを選んだのか? 批判を浴びる現状に「家族もすごく苦しんでいる」

2023年12月15日 サッカーダイジェストWeb編集部

「チェルシーとは長く交渉していた」

今夏にブライトンからチェルシーへの移籍したカイセド。(C)Getty Images

 リバプールが遠藤航を獲得したのは、日本代表主将の能力を評価していたからだけではない。狙っていたターゲットを逃したからでもあったのは周知のとおりだ。

 夏の移籍市場でリバプールはモイセス・カイセドを望み、ブライトンと合意に達した。だが、選手がチェルシーを選んだことで獲得に失敗。さらにロメオ・ラビア争奪戦でもチェルシーに敗れ、白羽の矢が立てられたのが遠藤だった。

 なぜ、カイセドはリバプールではなくチェルシーを選んだのか。夏のマーケットから約4か月が経ち、本人は英衛星放送『Sky Sports』で、「チェルシーとは長く交渉していた」と明かしている。

「ノーと言うのは不可能だった。彼らは僕を支えてくれたからだ」

「夏は苦しんだ。ブライトンを離れるのは複雑だったからだ。彼らは僕といてくれた。そして最後にリバプールが連絡をくれたが、遅すぎたんだ。チェルシーでプレーしたかったからね。チェルシーにノーと言うのは厳しかった」

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 だが、チェルシーでの船出は決して順調とは言えないだろう。チームはプレミアリーグで12位と苦しんでいる。批判も浴びるカイセドは、移籍金が高額だったからではなく、チェルシーでは常に勝利が求められるからプレッシャーだと述べた。

「勝てなければ常に重圧を感じる。ファンはチームの勝利を常に望むからね。相手もタフだから、勝つのが難しいときもある。でも、僕らは若い選手たちの新しいチームだ。個人的にはまだここで4カ月。すべてが新しい。時間がかかるんだ」

 カイセドは「サッカーでは良い時期と悪い時期がある」と話した。

「今は悪い時期で、家族もすごく苦しんでいる。僕について良くないことが言われるのを見聞きするからだ。つらいよ。でも、強くあろうとしている。これがサッカーだからだ。準備はできている」

 遠藤もリバプールで順風満帆というわけではない。今季の新加入選手たちは、それぞれのクラブでこれから「ヒット補強だった」と言わせられるようになるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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