「毎熊選手は内田さんから学ぶことがめちゃくちゃある」ロールモデルコーチ内田篤人&中村憲剛の起用メリットは?【熟練記者の見解】

2023年12月13日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

ロールモデルコーチはより選手に寄れる

ロールモデルコーチとして日本代表活動に参加予定の内田氏と中村氏。写真:サッカーダイジェスト

 2024年元日にタイ代表と戦う日本代表で注目のひとつが、ロールモデルコーチの存在だろう。今回、新たな試みとして中村憲剛氏と内田篤人氏がロールモデルとして呼ばれたのは少なからず驚きだった。

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 ロールモデルコーチ起用のメリットについて、熟練記者の河治良幸氏は次のように見解を示す。

「ふたりともアンダー世代の代表活動でロールモデルコーチをやっていて、その振る舞いを見てきました。かなり選手にコミットして、直接指導できています。どうしても代表コーチは少し俯瞰、監督のもうひとつ下のところに位置するする。例えば(A代表の)名波(浩)コーチにしても前田(遼一)コーチにしても、齊藤(俊秀)コーチにしても、監督と選手の間くらいの存在です。

ロールモデルコーチはそれよりも選手に寄れる。だから、選手と近い目線で指導もできます。毎熊(晟矢)選手あたりは内田さんから学ぶことがめちゃくちゃあると思います。視野の確保の仕方とか、状況判断とか。コーチだと個別に言いにくいところまで踏み込んでロールモデルコーチは言えるので、そこは良いところです。

(中村)憲剛さんもボランチの佐野(海舟)選手や川村(拓夢)選手にアドバイスできて、(田中)碧選手にも中盤でのリーダーシップというところで改めて求めていくだろうし、選手にとって刺激になる存在ですよね」
 
 ちなみに、森保一監督はこのふたりの起用意図についてこう話していた。

「代表の血の継承という部分で、経験を我々コーチ陣と一緒に選手たちに伝えてもらい、日本のために戦うところ、そしてトップ・トップの選手になるための、技術も含めてノウハウを選手たちに伝えてもらえればありがたいなと。我々コーチングスタッフにとっても、彼らとのやり取りが選手へのアプローチの幅、戦術の幅を広げ、良いコミュニケーションが取れるのではと思い、さらなるブラッシュアップのために彼らも招集しました」

 果たして、選手たちにどんな刺激を与えるのか。中村氏と内田氏の"パフォーマンス"にも注目したい。

構成●サッカーダイジェストTV編集部

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