「いつも家の前に怖い人が来る」太田宏介が壮絶な過去を告白。中学時代に決意「1日でも早くここを出よう」

2023年12月09日 サッカーダイジェストWeb編集部

「まずは母親を幸せにしてあげたい、楽にさせてあげたい」

町田でのプレーを最後に今シーズン限りで現役を引退した太田。写真:鈴木颯太朗

 元日本代表MFの鈴木啓太氏が12月8日、自身のYouTubeチャンネルを更新。FC町田ゼルビアでのプレーを最後に今シーズン限りで現役を引退した太田宏介氏がゲストで出演し、中学時代の壮絶なエピソードを明かした。

 太田は、父親が単身赴任をしており、母親と兄との3人暮らしだった幼少期を振り返り、中学1年時に大きく生活が変わる出来事があったと告白した。

「中学1年ぐらいの時に生活が激変するのが子どもながらに分かった。借金の取り立てなんですけど、いつも家の前に怖い人が来る。お母さんも日に日に元気がなくなっていって、ある日ボストンバック2つぐらい持って『家を出なきゃいけない。宏介行くよ』って。家具も置きっぱなし、ベッドもテレビも車も「え?なんでお家から出るの?」みたいな。

 でも言われるがままにお家を出て、僕は友達の家に一旦お泊まりに行くんですけど、その数日後に家族が合流した時に、めちゃくちゃ古いアパートで、ダイニングテーブルを置く場所もないので、小さいちゃぶ台に3人で囲んでご飯を食べる生活が始まった。そこでちゃぶ台をしまって布団を敷いて寝るみたいな感じだった」
【動画】「母親を幸せにしてあげたい」太田宏介が明かす想像を絶する過去
 太田はそのアパートに引っ越した初日に「1日でも早くここを出よう」と決意。当時、大学生だった兄と「たくさん稼いで兄弟2人で『お母さんにマンションを買ってあげよう』と約束した」と明かした。

 履いていたスパイクも着ていたウェアもボロボロ。それでも、「みんな新しいのを買ってもらえるけど、お母さんに頼みづらい」と感じ、母親には「大丈夫、これでもサッカーやれるから」「これのほうがサッカー上手くなれるよ」と言い、なるべく両親に負担のかからないように意識していたという。

「そういう苦労もあったので、その先のキャリアだったり、これまでの人生において、まずは母親を幸せにしてあげたい、楽にさせてあげたい、それが最大のモチベーションでした」

 その後、日本代表にまで上り詰めたDFには、想像を絶する過去があった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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