類まれなユーティリティ性に加え、すでにリーグを経験して実績もある。イタリアの強豪クラブがアーセナルの冨安健洋に関心を寄せても不思議ではない。

　イタリアのメディア『calciomercato.it』は12月６日、名門ユベントスが夏に冨安を狙うかもしれないと報じた。冨安はアーセナルに加入するまで、ボローニャでセリエAを２シーズン戦っている。

　マッシミリアーノ・アッレーグリ監督が率いるユベントスは、現在首位のインテルに２ポイント差の２位につけ、スクデット（セリエA優勝）を争っている。今季は不正会計問題の処分で欧州カップ戦に出場していないが、来季はチャンピオンズリーグの舞台に戻ってくるかもしれない。

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　14試合で９失点とリーグ２位の守備陣は、主将のダニーロやブラジル代表のブレーメル、イタリア代表に成長したフェデリコ・ガッティを擁する。現行契約が満了するダニエレ・ルガーニとも契約を延長すると言われているところだ。

　ただ、同じく契約満了となるアレックス・サンドロは退団とも言われる。負傷離脱中のマッティア・デリオ、頭角を現してきた若手ディーン・ハイセンもいるが、来季に向けて補強するかもしれない。

『calciomercato.it』は、冨安について「４バックの中央とサイド、３バックの脇もこなせることから、まさに何でも屋となれる」と、最終ラインのあらゆるポジションをこなせることを強調した。

　ただ、アーセナルにおける冨安の重要性も周知のとおりだ。同メディアも「その真面目さと信頼度の高さから、ミケル・アルテタ監督にとってまさに真のジョーカーとなっており、彼がいなくなることを指揮官が望むことはないだろう」と伝えている。

　ふくらはぎを負傷した本人は、復帰に専念しているだろう。だが、冨安を巡る憶測は後を絶たない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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