12月３日に行われたプレミアリーグ第14節、マンチェスター・シティ対トッテナムのビッグマッチで、終了間際の判定にシティのアーリング・ハーランドが激怒した。

　注目の上位対決は、両チーム合計６ゴールが生まれる激戦となった。シティはトッテナムに先制を許すも逆転に成功。だが追いつかれると、一時は再度リードを奪うも、後半90分に再び追いつかれる。

　それでもアディショナルタイム、シティは３度目の勝ち越しのチャンスを迎えかける。カウンターからピッチ中央でハーランドが倒されながらもプレーを続け、前線にパスを出すと、反応したジャック・グリーリッシュがトッテナム最終ラインの裏を突いた。

　ゴールまで距離はあったものの、グリーリッシュがフリーで飛び出しただけに、シティにとっては絶好の得点機会となるはずだった。ところがこのタイミングで、ハーランドが倒された直後にアドバンテージを取っていたサイモン・フーパー主審が笛を吹いたのだ。

　勝利への決定的好機を台無しにされたシティ陣営は激怒。猛抗議したハーランドはイエローカードを出されるも、最後まで怒りを隠さず。試合後にSNSでも「WTF（What The Fuck なんてクソなんだ）」と投稿しており、イングランドサッカー協会（FA）から処分を科される可能性が報じられた。
【動画】後半ATにビッグチャンスが到来もまさかの...ハーランドが激昂したシーン

　元イングランド代表のジャーメイン・ジーナスは、英公共放送『BBC』で「まったくもってショックだと思う」と、フーパー主審を否定している。

「フーパーが何を考えているのか分からない。明らかなミス。だが、これはミスのモンスターだ」

　また、ジェイミー・キャラガーは主審が「とにかくパニックになっていた」と指摘。ロイ・キーンも「ひどい判定だった」と批判した。

　一方、シティのジョゼップ・グアルディオラ監督は、英衛星放送『Sky Sports』で「次の質問を。私はミケル・アルテタのコメントをしない」と、ニューカッスル戦後の発言でFAに処分対象とされたアーセナルのアルテタ監督を引き合いに出して皮肉っている。

　そのうえで、グアルディオラは「人は常にミスを犯し得るものだ」と話した。ハーランドの反応は「普通」であり、選手が「少し落胆している」としつつ、「それで引き分けたとは言わない」と、主審を責めることはしないと話した。

　１ポイントを得るにとどまったシティは、首位アーセナルと３差になれ、１差のリバプールに抜かれて３位に転落している。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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