「どうしても閃かなかった」現役ラストのFKの場面、小野伸二は反省も“らしさ”貫く「チームのことばかり考えてしまう性格なので」

2023年12月03日 サッカーダイジェストWeb編集部

「ゴールを狙って、終わってもよかったのかな」

セットプレーのほか、絶妙なスルーパスなど見せ場を作った小野。写真:永島裕基

 現役ラストマッチを終えた札幌の小野伸二が試合後、引退記者会見に臨んだ。

 12月3日に行なわれたJ1最終節の浦和戦で、小野はキャプテンマークを巻いて先発出場。22分にスパチョークと交代するまで、巧みなダイレクトパスや絶妙なスルーパスなど、いくつかの見せ場を作った。

 そのうちの1つが、交代直前のFKだ。ペナルティエリア左角付近、キッカーを務めた小野はゴール前に柔らかいボールを蹴り込むが、惜しくも味方のシュートにはつながらなかった。
【動画】小野伸二の引退スピーチ
 このシーンについて問われると、「角度的に、自分が狙えるような角度ではなかった」と振り返り、こう続ける。

「あとから考えれば、ゴールを狙って、終わってもよかったのかなと今は思いますけど。やはり自分の性格上、チームのことばかり考えてしまう性格なので。どうしても、そういう閃きにいかなかったってことは、いつもそうなんですけど、試合が終わった後にいつも、反省しております」

 自分の活躍よりも、チームの勝利。小野は最後まで小野だった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

こんなに美しい場面があるだろうか――小野伸二、ラストダンスにファン感涙。浦和の選手たちも花道「何回見ても泣く」「やっぱり別格」
 

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