【森保J24選手の通信簿】ミャンマー&シリアに5-0完勝。最高評価は大暴れの2人!トップ下で輝いた20番もインパクト

2023年11月23日 有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)

2戦とも先発した谷口は“中東マスター”としても頼もしさ

ミャンマー戦(上)とシリア戦(下)の先発11人。写真:梅月智史(サッカーダイジェスト写真部)/Getty Images

 2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選の幕開けとなった森保ジャパンの11月シリーズは、大阪でミャンマー、サウジアラビアでシリアと対戦。先発を大幅に入れ替えながら、いずれも5-0で大勝し、選手層の厚さを見せつけた。

 W杯予選の連勝スタートに加え、6月から続く連勝も8に伸ばし、今後に大きな弾みをつける結果になったと言っていい。

 一方で、先月に続いてコンディション不良者が続出した点は見逃せない。ミャンマー戦後にチームを離れた鎌田大地のほか、古橋亨梧、前田大然、川辺駿、伊藤敦樹、三笘薫と計6人が招集後に不参加、あるいは離脱を余儀なくされた。チームの強化を進めるうえで、森保一監督もたびたび口にする「コンディション管理」は重要な要素となりそうだ。

 今回、W杯2次予選に出場した24選手を、5段階(S、A、B、C、D)で評価した。

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【GK】
1前川黛也[評価]―

 ミャンマー戦で81分から出場し、ついに初キャップを刻む。記者席まで聞こえるコーチングは好印象とはいえ、ボールタッチ数が0では点数を付けられない。
 
12大迫敬介[評価]B
 W杯予選の初戦で、終盤に前川と代わるまでゴールを守る。ただ、被シュートは0本で、ほぼ守備機会がなかったため、なかなか評価が難しい。

23鈴木彩艶[評価]B
 現状ベストメンバーと考えられるシリア戦の先発に入った。前後半終了間際のFKの場面などでしっかりと対応し、A代表の風格を漂わせるプレーを見せた。
【動画】セットプレー改革への第一歩!久保&菅原コンビでの鮮烈FK弾
【DF】
2菅原由勢[評価]A

 シリア戦でフル出場し、AZでの充実ぶりを体現する迫力ある攻撃参加を披露。FKから記念すべき初ゴールを奪い、本命不在のプレースキッカーに名乗りを上げた。

3谷口彰悟[評価]A
 上田と共に2戦とも先発し、森保監督も信頼する冷静沈着なプレーを見せた。中東を熟知する点でも、サウジ遠征では非常に頼りになる存在だった。

4町田浩樹[評価]B
 ほぼぶっつけで、冨安がベンチ外となった初戦に先発し、攻撃にも関与。2戦目も76分にアーセナルのDFと代わってCBに入り、持てる力を発揮した。

15渡辺 剛[評価]B
 ミャンマー戦でハーフタイムに投入され、初キャップから4年ぶりにA代表出場。堂々としたプレーには、ベルギーで掴んだ自信が感じられた。

16冨安健洋[評価]B
 初戦はコンディション面が考慮され、ベンチ外となるも、5日後にサウジで周囲の不安を一蹴。その安定ぶりからは、イングランド屈指の名門で戦う貫録が感じられた。

19中山雄太[評価]B
 1年ぶりに復帰した先月に続いて招集されると、ミャンマー戦で腕章を巻いて先発。再びブランクを感じさせないプレーを見せたほか、年度別代表時代から知られるリーダーシップでも違いを生んだ。

21伊藤洋輝[評価]B
 シリア戦で左SBに入り、フル出場。逆サイドの伊東にクロスを送り込み、チーム2点目を演出するなど、攻守で足跡を残した。

22毎熊晟矢[評価]B
 ミャンマー戦に先発し、一方的に押し込むなか、得意の攻撃面で積極性を発揮。代表定着に前進したか。

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