森保ジャパンに伊東純也あり――。改めて、そう強く感じた。

　日本代表は現地時間11月21日、2026年北中米ワールドカップ（W杯）アジア２次予選で、シリア代表とサウジアラビアで対戦。５－０で対戦。５日前のミャンマー戦と同じスコアで大勝を収めたなか、別格の輝きを放ったのが、"イナズマ・ジュンヤ"こと伊東純也だ。

　ミャンマー戦の出番なしを経て、満を持して先発した14番は、32分に久保建英へ適切なラストパスを送り込んだのを皮切りに、37分、40分、82分にも得点をお膳立て。セットプレーから奪った菅原由勢のチーム４点目を除く、全得点をアシストしており、流れの中からのゴールは全て、伊東を介して生まれる結果となった。

　しかもアシストのパターンは、ショートパス、ヘッド＆グラウンダーでの折り返し、右アウトサイドでのオシャレなクロスと実に多彩。一辺倒ではなく、全方位型とあって、頼もしさは増す。
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　ただそれでいて、決して自身を誇示せず、いつも飄々としており、"マイペース"の"ペース"を崩すことはない。大仕事をやってのけた伊東は試合後、いつも通り淡々とこう語った。

「前半の最初はちょっと難しかったですけど、何回か良い形ができていましたし。そのうち点も入るかなと思っていたので。自分でもゴール決めたかったですけど。チームの勝利に貢献できて良かったです」

　日本が誇るエースが、サウジアラビアに青いイナズマを走らせた。

取材・文●有園僚真（サッカーダイジェストWeb編集部）

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