レッド物議の遠藤航、“カード回避”の技術はロドリ級?「少しずる賢い方法でリバプールの貴重な存在に」

2023年11月17日 サッカーダイジェストWeb編集部

「ファウルは相手の攻撃を止めるひとつの方法である」

ブレントフォード戦でのタックルが議論を呼んだ遠藤。(C)Getty Images

 リバプールの遠藤航は、直近の2試合で退場になってもおかしくなかったと議論を呼んだ。

 遠藤はヨーロッパリーグのトゥールーズ戦、プレミアリーグ前節のブレントフォード戦と、2試合続けて先発出場。トゥールーズ戦では2枚目のイエローカードが出されてしかるべきだったと批判を浴びた。ブレントフォード戦ではVARチェックの結果で一発退場を免れたが、足裏を見せたタックルがレッドカードに値したとの声も上がっている。

 ただ、守備的なMFはその任務から、厳しいチェックをすることも少なくない。

 リバプール専門サイト『Liverpool.com』は11月15日、「公式戦を通じてファウルは17回だが、イエローカードは2枚。ロドリ(8.5)と同じ比率だ」と、マンチェスター・シティのロドリと比較するかたちで、遠藤がチームにおける存在価値を高めていくかもしれないと報じた。
【動画】相手DFは判定に不満!「レッドカード検証」の対象になった遠藤のタックル
「クリーンにボールを奪うほうが好ましいのは当然だ。だが、ファウルは相手の攻撃を止めるひとつの方法であり、守る側にとって重要な資産というのが現実だ。トップクラスの守備的MFの多くは、おそらくは必要性から、どれだけやれるかを学んできた」

「大きな罰を受けることなしに何度も相手にファウルできれば、それを続ける明白なインセンティブがあるということだ。エンドウがロドリをまねし続ければ、少しずる賢い方法でクロップやリバプールにとって貴重な存在となるかもしれない」

 もちろん、どれだけハードな守備を見せても、大事な局面で退場になっては意味がない。ただ、ぎりぎりのところでレッドカードを回避しつつ、相手の攻撃を止めることができれば、貢献度は増すということだ。

 リバプールでの立ち位置を巡り、様々な意見が寄せられている遠藤。チームはインターナショナルウィーク明けのリーグ次節で、ロドリが所属するシティとのビッグマッチに臨む。日本代表の主将は、世界の超トップクラスで価値を示していけるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
「すべてが違う」遠藤航が明かしたプレミアとブンデスの差異。「とても厳しい」と語った対戦相手は?
 

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