ミランがトリノ相手に「ウノ・ゼロ」勝利! 好調が続く本田は直接FKが惜しくもクロスバー直撃

2016年02月28日 白鳥大知(サッカーダイジェストWEB)

前半終了間際に奪った先制点をミランが最後まで守り切る。

ミラン対トリノ戦の結果&フォーメーション。

 現地時間2月27日のセリエA27節、6位ミランが本拠地サン・シーロで11位トリノを1-0で下した。
 
 ミランは前節にコンディション不良のロマニョーリに代わって出場して好プレーを見せたサパタが再びCBで先発し、出場停止のモントリーボの代役はベルトラッチに。本田はセリエAで11試合連続のスタメン出場を飾った。
 
 2月10日にシルビオ・ベルルスコーニがミランのオーナーになって30周年を迎え、その記念試合と位置付けられた一戦はあいにくの強い雨の中で開催された。
 
 キックオフ早々、ミランは本田がクロスを狙えば、トリノはスルーパスに抜け出したベロッティがシュートを放つなど序盤からオープンな展開に。その後はミランがボールを保持する時間が増えたが、トリノもカウンターでこれに対抗した。
 
 ミランは26分には本田が直接FKでゴールを狙うが、これは惜しくもクロスバーに弾かれる。その2分後にはトリノが縦のスルーパスに抜け出したインモービレがペナルティーエリア内でシュートしたものの、僅かにゴールの枠を外れた。
 
 ミランは33分に本田のパスで抜け出したバッカ、35分に連携からボナベントゥーラがチャンスを迎えるが、いずれもゴールならず。その後も攻め続け、43分には本田がゴールまで25メートルの位置で再び直接FKを狙うが壁に阻まれ、そのこぼれ球をクツカがシュートしてCKを獲得した。
 
 そして、CKのボールをクツカが頭で触り、こぼれた球をゴールラインあたりにいたアントネッリが身体をうまく回転させて押し込む。ミランが前半終了間際に先制に成功した。
 
 後半は完全にミラン・ペース。55分にクツカ、58分にボナベントゥーラ、60分に本田がシュート。さらに61分にはCKのボールをアレックスが頭で触り、バッカがヘディングでゴールネットを揺らすが、バッカのポジションがオフサイドと判定されてゴールは取り消された。
 
 同点を狙うトリノは71分、縦パスに抜け出したインモービレがハーフボレー。しかしこれは、相手GKドンナルンマのビッグセーブに防がれた。78分にはバゼッリに代えてM・ロペスを投入し、3トップにして同点ゴールを狙う。それでもチャンスを作れないと見るや、ヴェントゥーラ監督は86分にザッパコスタに代えてマルティネスをピッチに送り出し、FWを4人並べてきた。
 
 しかし、ミランはこれに冷静に対応し決定機を作らせず、試合はこのままウノ・ゼロ(1-0)で終了した。ミランのセリエA無敗記録はこれで9試合(5勝4分け)まで伸び、目標のチャンピオンズ・リーグ出場権(3位以内)に向けてしっかり勝点3を上積みした。
 
文:白鳥大知(サッカーダイジェストWEB)
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