「絶対的な実力が足りてない」鎌田大地、ラツィオでの出番激減に何を思う? 指揮官が「好きだけど使えない」と嘆く窮状。本人が「一番難しいタスク」と語るのは...

2023年11月15日 江國 森(サッカーダイジェストWeb編集部)

「難しい時期はあって当たり前」

ラツィオでの現状について語った鎌田。写真:梅月智史(サッカーダイジェスト写真部)

 今夏にラツィオに加入した鎌田大地は、苦境が続いている。

 セリエAでは、最初の4試合は右インサイドハーフでスタメン出場を果たしたものの、その後は8試合連続でベンチスタートと出番が激減。終盤からの投入が続いている。

 緻密な戦術家で知られるマウリツィオ・サッリ監督は、タイプの似ている左インサイドハーフのルイス・アルベルトとの同時起用に難色を示し、「カマダは好きな選手だが、使うのが難しい」という趣旨の発言を何度かしている。

 こうした状況を本人はどう捉えているのか。14日に大阪市内で行なわれた日本代表の練習後に取材に応じた鎌田は、こう述べている。

「試合に出ている時よりは練習はしないとダメなんで、試合に終わってから、家に帰ってやったりだとかはしている。サッカーをやっていたら、難しい時期はあって当たり前だと思うし、こういう時期をたくさん経験しているんで。しっかりやっていけばチャンスを掴めると思うし、今できることをやっていくのが大事だと思う」

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 L・アルベルトとの共存が難しいと指揮官が捉えている点は本人も認識しているようだ。「(戦術理解は)かなり慣れているし、言語も自分的には問題ではないと思っている」としつつ、こう続けている。

「自分自身の絶対的な実力の部分が足りないというもありつつ、それプラス、チームとしてのやり方だったり、必要としていることだったり。僕よりも、いまは右(インサイドハーフ)じゃなくて、ルイス・アルベルトか僕になっている。チームとしては。そこのポジション争いに勝つというのが一番難しいタスクかなと思っている」

L・アルベルトが絶対的な存在のため、現状では出場時間が大幅に増えるのは考えにくい。26歳のMFは「出た時に、しっかり数字を残さないと、目に見えるものを残していくというのが大事だと思うので、しっかりやっていけばいいんじゃないかと」と前を向いた。

まずは勝手知った森保ジャパンの11月シリーズで結果を残し、状態を上げたいところだ。

取材・文●江國 森(サッカーダイジェストWeb編集部)

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