FC町田ゼルビアは10月29日、J２第40節でツエーゲン金沢に１－０で勝利。試合後の優勝セレモニーで、黒田剛監督がサポーターに向けて想いを語った。

　28日に開催されたJ２第40節で、首位の町田を勝点８差で追う２位の清水エスパルスは、ホームでロアッソ熊本と対戦し、１－３で敗戦。この結果、残り２試合での逆転が不可能となり、町田の戴冠が決定した。

　金沢戦後には優勝セレモニーが行なわれ、就任１年目でチームをJ１昇格とJ２優勝に導いた黒田監督が、サポーターに挨拶。次のように述べた。
【動画】町田がJ２優勝！主将がシャーレを掲げる！

「今日ご来場の皆さま方、そして長く応援してくださったファン、サポーターの皆さま、スポンサー皆様方、皆様に支えられながら今年１年、ここまでたどり着くことができました。本当にありがとうございました。

　１月に選手たちが集合し、目標はJ２優勝、J１昇格と掲げてはみたものの、本当にそれが実現できるのかどうかということで、毎日のように不安と戦う日々が続いていました。

　選手の怪我や、または代表招集や色んなものが次々とチームを苦しめるような状況にもなり、一時はどうなるかというところで、本当に選手たち、クラブを含めてみんな不安の中で戦っていたという事実があります。

　そのなかでも選手たちが奮起し、当初掲げた目標に向かって誰一人妥協することなく、本当に毎日毎日が彼らの中の成長、そういうものを遂げて今日ここのピッチに立っています。

　私は監督として多くのことをやったわけではありませんが、このFC町田ゼルビアを愛する方、ここまで支えてきた皆さんの想いがこの町田の歴史を変えたんだと思います。

　まだまだ未熟なチーム、クラブでもあります。ですが、想いだけはJ１でも絶対に負けないと思っています。来季、J１のステージでさらに大きな感動と勇気と、そして希望を皆様方に届けられるよう、さらに成長して、パワーアップして皆さんのもとに帰ってきたいとい思います。

本当に１年間支えていただき、ありがとうございました」

　黒田監督は、青森山田高の監督として28年のキャリアがあり、全国高校サッカー選手権で３度、インターハイでは２度優勝。高校サッカー界の名将がプロの舞台でもその手腕を発揮し、町田をJ１に押し上げた。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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