カヤFCに3発完勝の横浜。3バックにシステム変更した指揮官の狙い【ACL】

2023年10月26日 金子 徹(サッカーダイジェスト編集部)

「攻撃を増やすために、その形にした」

いつもの4バックではなく、3バックでカヤFC戦に臨んだマスカット監督。写真:鈴木颯太朗

[ACLグループステージ第3節]横浜 3-0 カヤFC/10月25日/日産スタジアム

 横浜F・マリノスは10月25日、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)のグループステージ第3節でカヤFCと対戦し、3-0で勝利した。

 この試合で特筆すべきは、いつもの4バックではなく、3バックにシステム変更したことだろう。

 横浜は現在、畠中槙之輔、角田涼太朗、上島拓巳、小池龍太、小池裕太、加藤聖とディフェンス陣に多くの怪我人を抱えている。また、優勝争いを演じるリーグ戦を中2日に控える過密日程のため、選手のコンディションを見極めて起用する必要もあるだろう。

 試合後、「いくつか理由はありました」と述べたケヴィン・マスカット監督は、「数少ない情報のなかで分析し、ボールをほとんど握れると想像していた」として、3バックにした狙いをこう語った。
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「ボールを持っている試合はほとんど敵陣でプレーできているため、攻撃を増やすために、その形にしたのもある」

 この日は両ワイドの水沼宏太と井上健太がウイングバックのような役割をこなし、攻撃時は最前線に、守備時は最終ラインに加わることで、攻守に厚みを出していた。

 しかし、70パーセントを超えるポゼッション率で、圧倒的に試合を支配。松原健が「引いた相手だったので、何が難しかったとか、これができたっていうのは正直ない」と本音を漏らしたように、3バックがしっかり機能したかどうかは分からない。

 それでも、「ほんとにやりたかったサッカーかと言うと、ハテナがつくところはありますけど、こういった試合を勝ち切るのは非常に大事。ディフェンス陣は失点をせずに終われて良かった」とも語ったように、新たな戦い方にチャレンジして勝利を収めたことが何よりも収穫だろう。

取材・文●金子徹(サッカーダイジェスト編集部)

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