【福岡】なぜルヴァンカップ準決勝の名古屋戦で先発10人を入れ替えた? 長谷部監督は「1番良いものを選んでいます」

2023年10月12日 サッカーダイジェストWeb編集部

「中2日でサッカーの公式戦をやること自体が難しいこと」

長谷部監督はコンディショニングの重要性を説いた。写真:田中研治(サッカーダイジェスト写真部)

 アビスパ福岡は10月11日、ルヴァンカップの準決勝・第1戦で、ホームのベスト電器スタジアムで名古屋グランパスに1-0と先勝した。

 この試合でアグレッシブな戦いぶりとともに注目されたのが、直前の試合からCB奈良竜樹を除く先発10人を入れ替えた大胆な采配だ。

 福岡は10月8日に天皇杯の準決勝で川崎フロンターレと敵地で対戦(2-4)。続くホームの名古屋戦は長距離移動もともなう厳しい条件だった。

 試合翌日の12日にオンライン取材に応じた長谷部茂利監督は、「中2日でサッカーの公式戦をやること自体が難しいことだと思っています」と語る。

 さらに、大幅なメンバー変更は「(選手たちの)不満は多少なりともあると思います。選手は全試合フルタイムで出たいものです。でも、出れなかったり、メンバーにも入らなかったりということはある」とし、チームマネジメントやコンディショニングの大切さを説いた。
【動画】ルヴァンカップ準決勝のハイライト!
「(選手が)連続で出れるように鍛えて、いくら試合しても壊れない、いくら試合しても耐えられる、ハイパフォーマンスを続けさせるようにしていく考えの方もいると思います。

 しかし、私はそうではなくて、ある程度、自分たちが力を発揮するためには、プレーもそうですし、コンディションも重視しています。コンディショニングには考え方や頭の中、また時には心もあります。

 なんで元気なのに、試合に出れないんだという選手も当然います。逆に身体がきついのに、なんで無理に試合に出されるんだろうと思う選手もいるでしょう。でも、それぞれに差は少しずつあって、全員同じではない。

 そのなかで無理をしてもらう場合もあり得るし、コンディショニングコーチと話して、1番良いものを選んでいます。

 そうすることを選手にも分かってもらってます。先発メンバーを大幅に変えることは、アビスパ福岡の選手にとっては特別なことではありません。

 私の考えのもと、選手たちは動いてくれてますし、プレーしてくれています。 そうやって少しずつチームを作ってきています。いきなり昨日(先発10人の入れ替えを)やったわけではなくて、以前から何度かそういうことを経験しています。ただ、やはり中2日というのは、サッカー選手にとっては非常に厳しい状況ですね」

 厳しいなかでも第1戦を1-0で乗り越えた福岡。クラブ初の決勝進出を目ざして、10月15日に敵地で名古屋との大一番を迎える。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【PHOTO】鶴野怜樹の決勝ゴールを後押ししたアビスパ福岡サポーター!

「アジア大会を終えて10日も経たないうちに...」U-22日本のアメリカ遠征に韓国メディアが反応。母国指揮官は危機感「今後も不透明だ」

「なぜそこに冨安!」「本当に何でもできるんだな」王者撃破に導く鮮烈ポストプレーに賛辞殺到!「代表でもFWで見たい」の声も

次ページ【動画】ルヴァンカップ準決勝のハイライト!

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事