終盤からの途中出場ながら、貴重な勝利に大きく貢献したことは評価されている。

　アーセナルの冨安健洋は10月８日、プレミアリーグ第８節のマンチェスター・シティ戦で、スコアレスで迎えた75分から途中出場した。

　オレクサンドル・ジンチェンコとの交代でピッチに立った冨安は、終了間際の86分、一気に前線に駆け上げると、後方からのロングフィードを頭で折り返し。カイ・ハバーツを経由し、最後はガブリエウ・マルチネッリが決勝点を挙げている。

　アーセナルはシティを抜き、北ロンドンのライバルであるトッテナムとともに順位表のトップに浮上。王者撃破に尽力した日本代表DFに賛辞が寄せられたのは言うまでもない。

『Evening Standard』は、採点記事で冨安を７点と高く評価。「ジェレミー・ドクとカイル・ウォーカー対策で投入も、ゴールにおいて重要な役割を果たすことになった」と、守備的なタスクが求められていた中で、攻撃でも重要な働きを残したと伝えている。

【動画】なぜそこにいた？ 冨安がヘッドで演出したシティ戦の決勝弾

　また、『LondonWorld』も同じく７点。「終盤の走りが決勝点につながった。守備でも出場してからは安定していた」と、攻守両面での出来を評価した。

　一方、『The Sun』は６点をつけ、「攻撃的な才能で知られる選手ではないが、うまくハバーツに預け、そこから決勝点につながった」と報じている。

　昨季のシティ戦で冨安が失点につながるミスを犯し、タイトルを競うライバルとの直接対決で大きな批判を浴びたのは記憶に新しい。勝利を決めたゴールに絡んだこの日のプレーは、雪辱を果たすものとなった。

　今季の公式戦で先発出場が３試合の冨安は、さらに存在感を高めていけるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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