「リオを落とした間抜けな監督がサポートしていますので」佐々木女子委員長が語る“パリ五輪の存在”「2枠のプレッシャーをいかに緩和しながら」

2023年10月10日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

2次予選も決して楽な戦いではない

かつての苦い経験を踏まえて今予選のポイントを話してくれた佐々木女子委員長。写真:サッカーダイジェスト

 2023年10月10日、なでしこジャパンの池田太監督がパリ五輪アジア2次予選に臨むメンバーを発表。その会見で、女子委員長の佐々木則夫氏は記者のひとりに「改めて、女子サッカーにおけるパリ・オリンピックという大会をどう捉えていますか?」と訊かれた。

 佐々木氏の答は次のとおりだった。

「今回のアジア競技大会も然りですが、総合的なスポーツ。日本の代表として戦うわけですが、女子サッカーは参加チーム数が少ない。何がなんでもアジアの予選が大変なんだと。

そこをしっかりとクリアするうえで、ワールドカップとはまた違うプレッシャーがかかる中でどういうふうにオリンピックに出場し、本大会でメダルにチャレンジできるか。いずれにしても、(出場枠)2枠のプレッシャーをいかに緩和しながら、普段の力を選手一人ひとり発揮できるかが予選において大きなポイントになります」
 
 なでしこジャパンは今予選(開催地はウズベキスタン)で10月26日にインド、10月29日にウズベキスタン、11月1日にベトナムと戦う。ここで1位になれば来年2月の最終予選に進める。2位になると、他グループの2位チームとの成績次第で脱落となるので、決して楽な戦いではない(2次予選は各組の1位と各組2位のうち成績最上位のチームが最終予選へ)。

 そして最終予選に勝ち上がった4チームは、2グループに分かれてホーム&アウェー形式で戦う。それぞれの勝者がパリ五輪の切符を手にする。

 2016年リオ五輪予選を突破できなかった苦い経験を踏まえて、佐々木氏はこう締め括った。

「リオを落とした間抜けな監督がサポートしていますので、その時とは違った助言をしたいと思っています」

 女子サッカーの人気向上のためにもパリ五輪の出場権獲得は不可欠。アジアならではの難しさもある中で、勝ち抜いてもらいたい。

取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)


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