マンCとアーセナル、気に入らないことが1つ...監督同士がフレンドリーすぎるだろ! 2人の“舌戦”が見たいね【現地発】

2023年10月10日 サッカーダイジェストWeb編集部

近年はシティが圧倒してきたが…

かつてシティでともに仕事をしたグアルディオラ(左)とアルテタ(右)。(C)Getty Images

 私は10月8日、ロンドンのエミレーツで行なわれたプレミアリーグ第8節、アーセナル対マンチェスター・シティを取材した。

 両者の対戦は近年、シティがアーセナルを圧倒しており、リーグ戦では12連勝中だった。ただ、アーセナルがここ数シーズンで力をつけ、印象的な選手たちを獲得したため、プレミア3連覇中のシティとの差は縮まっているように感じる。

 そして、この2チームは昨シーズン、終盤まで優勝争いを繰り広げるなど、本当のライバル関係になりつつあるが、気に入らないことが1つある。
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 私は彼ら2人があまりにもフレンドリーすぎると思っている。ご存知のように、アーセナルの指揮官であるミケル・アルテタとシティのジョゼップ・グアルディオラ監督は、シティでともに仕事をしたことがあり、非常に親しい関係にある。友人であるのは理解できるが、表向きだけでも、お互いに相手を軽蔑して煽るようなところも見てみたい。

 もちろん心の中では、グアルディオラとアルテタは他のどの試合よりも、この対戦に勝ちたいと思っているはずだ。しかし、私はサー・アレックス・ファーガソンやジョゼ・モウリーニョ、アントニオ・コンテのように、試合の前後にエンターテインメント性を高めるような振る舞いをしてほしい。彼らはかつて、対戦相手の監督と激しい舌戦を繰り広げ、ファンもそれを楽しんでいた。

 今回の試合では、アーセナルが終盤のガブリエウ・マルチネッリの得点で1-0の勝利を収めて、ついに連敗をストップした。間違いなくライバル関係はますます強くなっているのだから、指揮官同士の仲がもう少しバチバチになれば、より見応えを増すに違いない。

文●スティーブ・マッケンジー(サッカーダイジェスト・ヨーロッパ)

著者プロフィール
スティーブ・マッケンジー/1968年6月7日、ロンドン生まれ。ウェストハムとサウサンプトンのユースでプレー経験がある。とりわけウェストハムへの思い入れが強く、ユース時代からのサポーター。スコットランド代表のファンでもある。大学時代はサッカーの奨学生として米国で学び、1989年のNCAA(全米大学体育協会)主催の大会で優勝した。現在はエディターとして幅広く活動。05年には『サッカーダイジェスト』の英語版を英国で出版した。

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