「怪我をしてから苦しい時間はなかった」11か月ぶりに代表復帰した中山雄太が負傷離脱しても「楽しんで過ごせた」理由とは?【日本代表】

2023年10月09日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

「自分としては落ち込んでいなかった」

11か月ぶりに代表復帰した中山。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 2023年10月9日、13日にカナダ代表と、17日にチュニジア代表と親善試合を戦う日本代表が千葉県内で全体トレーニングをスタート。初日は前川黛也(神戸)、大迫敬介(広島)、毎熊晟矢(C大阪)、伊藤敦樹(浦和)と現役Jリーガー勢に、田中碧(デュッセルドルフ)を加えた5人がピッチで、板倉滉(ボルシアMG)、谷口彰悟(アル・ラーヤン)、中山雄太(ハダースフィールド)、伊藤洋輝(シュツットガルト)、浅野拓磨(ボーフム)が室内で調整した。

 11か月ぶりに代表復帰した中山は練習後の囲み会見で記者団に「お帰りなさい」と言われると、「ありがとうございます」と笑顔で対応。「しばらく離れてたからこそ、日本代表でやれる喜びと責任をふつふつと感じています」。

 昨年11月の負傷した時のことを訊かれた中山は、「(怪我をして)ドレッシングルームに戻った時はアキレス腱断裂はほぼ確定していたので、落ち込むというよりは次回大会(ワールドカップ)に向けて自分がどうなっていこうとしか考えていませんでした」と話していた。

「心配の声とかはもちろんパワーになりましたが、自分としては落ち込んでいなかったので、本当に(心配の声は)プラスのエネルギーになりました」
 
 当時そのように冷静だった中山はカタール・ワールドカップを戦う日本をどう見ていたのか。ワールドカップのメンバーに選ばれた後の負傷離脱だったので、やはりチームメイトへの感情移入はあった。

「仲間の活躍に対して、素直に喜べました。だから、クロアチアに負けた時は悔しかったです」

 実戦復帰までの10か月は「短かった」。「短かったと思えるのはその期間が充実してい宝たからで、楽しんで過ごせていました」。意外にも「怪我をしてから苦しい時間はなかった」そうだ。クラブのスタッフが素晴らしいリハビリメニューを組み、ファン・サポーターからの温かい言葉もあり、「悲観的になることがなかった」から、そのような感覚になれたという。

取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)


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