「結果で見せたかった」柏に完敗した天皇杯準決勝を糧に、さらなる活躍を誓う熊本主将・平川怜「もっとチームのために」

2023年10月08日 金子 徹(サッカーダイジェスト編集部)

「まだまだ足りないですし、もっとやれたんじゃないか」

タイムアップの笛が鳴るまで、攻守にチームを引っ張り続けた平川。写真:梅月智史(サッカーダイジェスト写真部)

[天皇杯・準決勝]熊本 0-4 柏/10月8日/三協フロンテア柏スタジアム

 10月8日に行なわれた天皇杯の準決勝で、J1の柏レイソルと対戦したJ2のロアッソ熊本は、0-4で敗れた。

 J2リーグでは38節を終えて18位に沈む熊本。しかし天皇杯では3回戦でサガン鳥栖(4-3)、ラウンド16でFC東京(2-0)と、J1勢に勝利。

 続く準々決勝も、J1で優勝争いを演じているヴィッセル神戸を、1-1で突入したPK戦(4PK3)で破った。ここまで快進撃を見せてきたが、クラブ初の決勝進出とはならなかった。

「早い時間帯での失点が最後まで響いてしまった。不運な形からの失点もあったので、今日は自分たちの試合にはならなかった」

 そう悔しさを滲ませたのは、主将の平川怜だ。
【PHOTO】天皇杯決勝を目指して、敵地柏で全力の応援を届けたロアッソ熊本サポーター!
 最終ラインでボールを保持して自分たちのペースに持ち込みたい熊本だったが、柏のハイプレスにハマって9分に先制点を許した。

 その後も流れを変えられないまま、結果的に4失点。テンポの良いパス回しから相手ゴールに迫るシーンはあったものの、「それが結果に繋がらないのは、まだまだ力不足です」と語った平川は、さらにこう続ける。

「(自分は)いつもどおり、相手のディフェンスと中盤の間で受けて、そこから前に攻撃を仕掛けていく部分を意識していましたけど、思ったよりボールが入らなかった。

 良いシーンもありましたけど、シュートまで行ける場面が少なくて、まだまだ足りないですし、もっとやれたんじゃないかという気持ちがあります」

 筆者の目測だが、三協フロンテア柏スタジアムの3分の1ほどは、赤く染まっていた。それだけ多くのサポーターが遠地から駆け付けたからこそ、「結果で見せたかった」と平川は唇を噛む。

 試合終了後、最後まで拍手を送っていたサポーターに挨拶した際、目に涙を浮かべていた平川は、「リーグ戦は残り4試合あるので、もっとチームのために戦いたいし、自分自身ももっと高いレベルでプレーできるように頑張りたい」と誓った。

取材・文●金子徹(サッカーダイジェスト編集部)

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