熊本に4発快勝で天皇杯決勝進出の柏。主将・古賀太陽のタイトルへの想い

2023年10月08日 金子 徹(サッカーダイジェスト編集部)

「簡単なことじゃないですけど、勝ち取らなきゃなと」

CBでフル出場し、チームの天皇杯決勝進出に大きく貢献した古賀。写真:梅月智史(サッカーダイジェスト写真部)

[天皇杯・準決勝]熊本 0-4 柏/10月8日/三協フロンテア柏スタジアム

 10月8日に行なわれた天皇杯の準決勝で、J1の柏レイソルはJ2のロアッソ熊本と対戦し、4-0で勝利した。

 序盤から試合を優勢に進めた柏は9分、細谷真大の左サイドからのクロスに反応した戸嶋祥郎が頭で合わせて先制すると、45+4分には片山瑛一がCKのこぼれ球を押し込んで突き放す。
【動画】レイソル、戸嶋が先制ゴール!
 後半も流れを掴んだ柏は54分、マテウス・サヴィオのシュートを身体に当ててコースを変えた細谷がネットを揺らすと、90+4分には高嶺朋樹がミドルシュートを叩き込んでダメを押し、そのまま試合は終了した。
 
 試合後、主将の古賀太陽は前半から主導権を握れた展開について、「今までどおり立ち上がりから圧力をかけながら、敵陣でプレーし続けることはトレーニングからやってきた部分。プレッシャーも相手は最初すごく嫌がっていたと思います」と振り返る。

 また、90分を通して相手にほぼ決定機を与えなかった守備面については、「スカウティング映像を見ながら対策をするなかで、全体の距離感が伸びないように意識してやっていたので、チームとしてボールを奪い切るところはしっかり表現できた」と手応えを示した。

 柏が天皇杯の決勝に進出するのは、優勝した2012年以来、11年ぶり。小学生から柏のアカデミーで育ち、天皇杯のタイトルを含めて、数々のトップチームの栄光を眺めてきた古賀は、「今、その立場になって、あの時期の特別さを痛感していますし、簡単なことじゃないですけど、勝ち取らなきゃなと思います」と語る。

 また、タイトル獲得という意味では、20年のルヴァンカップのファイナルでFC東京に1-2で敗れ、準優勝に終わった悔しい想いもある。

「個人的にはルヴァンのファイナルで負けた記憶が鮮明に残っているので、同じ想いはしたくないです。あの時以上に勝ちたい気持ちを強く持って、これからの時間を過ごしていきたいし、そのためにはリーグを良い形で終えることが大事なので、今日の勝利をリーグに繋げたい」

 天皇杯の決勝は12月9日。昨シーズン限りで現役を引退した"ミスターレイソル"こと大谷秀和(現・トップチームコーチ)から腕章を引き継いだ古賀は、チームにタイトルをもたらすことができるか。

取材・文●金子徹(サッカーダイジェスト編集部)

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