清水が耐えて耐えて“静岡ダービー”に勝利。防戦一方の試合内容、吉田豊は危機感「来年、J1に上がったとしても...」

2023年10月08日 手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)

先制後は押し込まれる苦しい展開に

途中出場で勝利に貢献した吉田。(C)SOCCER DIGEST

 清水は10月7日、J2第38節で、IAIスタジアム日本平にて、ジュビロ磐田と対戦し、1-0で勝利。静岡ダービーを制した。

 3位清水と2位磐田のJ1自動昇格圏の座をかけた大一番。41分、味方のパスが相手にカットされ、そのこぼれ球に反応した乾貴士が、ペナルティエリア手前左から右足を振り抜いて先制ゴールを奪った。

 前半にリードを奪った清水が欲しいのは追加点。さらに得点を重ね、試合を優位に進めたかった。

 しかし、先制後は押し込まれる時間が続き、カウンターを試みても、即時奪回されて磐田の時間に。FWにボールが入っても、味方のサポートが遅いため、すぐにボール保持者が相手に囲まれ奪われてしまい、敵陣内に入ることもほとんどできなかった。

 結局、引いて守り続ける展開となり、終盤には再三にわたり、CKから相手にチャンスを与えるも、守備陣を筆頭に全員が身体を張って90分間を守り切った。耐えて、耐えて、耐えて、なんとかホームで勝点3を手にし、2位へ浮上した。
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 清水の直近2試合(甲府戦0-0、藤枝戦0-2)は無得点。乾の先制ゴールはチームにとって3試合ぶりの得点だった。

 磐田戦に62分から投入され、力強い守備で勝利に貢献した吉田豊は、「ダービーの大一番でしっかり結果を残せたのは、来てくれたサポーターの皆さんと今日はしっかりと笑顔で分かち合いたい」と結果には喜び。しかし、試合内容には眉をひそめた。

「ジュビロは実力のあるクラブ。J1はそんなクラブばかりで、そういうなかでもやらないといけない。じゃないとまた来年、J1に上がったとしても、またすぐに落ちてしまうので、勝ったけど、ゲーム展開をもっと考えないといけないし、課題もできたのかなと思います」

 リードを守るのではなく、リードを広げて勝つ。今後に向けても、戦い方の軌道修正が必要かもしれない。

取材・文●手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)

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