本田の約16か月ぶりのゴールが決勝点に! ミランがジェノアを2-1で下す

2016年02月14日 白鳥大知(サッカーダイジェストWEB)

膠着した試合を本田が得意の左足で動かした。

ミラン対ジェノア戦の結果&フォーメーション。

 現地時間2月14日のセリエA25節、ミランが本拠地サンシーロでジェノアを2-1で下した。
 
 4分、本田が強烈なミドルシュートでゴールを強襲。これは相手GKペリンのスーパーセーブに防がれるが、それで得たCKからミランはいきなり先制に成功する。ゴールラインを割りそうだったボールを本田が粘って残すと、反転して即座にクロスに繋げて、これをニアングが頭ですらす。後方にいたバッカがワントラップからの見事なハーフボレーでゴールネットを揺らした。
 
 これで勢いに乗ったミランは、完全に試合の主導権を握ってボールを支配。しかし最後の30メートルでアイデアとクオリティーを欠き、なかなか決定機を作れない。26分には本田が、難しい縦パスをうまく身体を入れて自分のモノにし、右サイドから中央に切れ込んだものの、何もできずに相手DFに潰された。
 
 一方のジェノアも攻撃のリズムを掴めず、ビッグチャンスをまったく作れず。ミランの1点リードでハーフタイムを迎えた。
 
 後半早々、ジェノアのガスペリーニ監督がいきなり動く。まったく存在感がなかったスソに代えて、今冬にミランから獲得したチェルチを送り込み、前線をテコ入れした。
 
 しかし後半もミランが攻め、ジェノアが守る構図、そしてともに決定機を作れないという前半と似たような展開となる。
 
 その均衡を破ったのは、本田だった。64分、敵陣中央からフリーでボールを持って持ち上がり、ゴールまで約35メートルの位置で左足を一閃。ワンバウンドしたボールは見事ゴールネットに突き刺さる。
 
 2014年10月19日のヴェローナ戦以来、セリエAでは約1年4か月ぶりの本田のゴールで、ミランがリードを2点に広げた。
 
 これで余裕を得たミランのミハイロビッチ監督は77分、ニアングに代えてメネーズを投入。ヘルニアで長期離脱していたフランス人アタッカーは、これが今シーズンのセリエA初出場となった。
 
 その後、試合はスペースが空いて撃ち合いの様相を呈する。ジェノアは92分にGKドンナルンマがセーブして弾いたボールを、チェルチが身体ごと押し込んで1点を返したものの、反撃はここまで。ミランが2-1で勝点3を積み上げた。
 
文:白鳥大知(サッカーダイジェストWEB)
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事