ミランがウディネーゼ相手に痛恨のドロー劇。本田は好機演出もゴールは生み出せず

2016年02月07日 白鳥大知(サッカーダイジェストWEB)

同点にした後は幾度となく攻め込んだミランだが……。

ミラン対ウディネーゼ戦の結果&フォーメーション。

 現地時間2月7日のセリエA24節、6位ミランが14位ウディネーゼとホームで痛恨のドローゲームを演じた。
 
 セリエA3連勝を狙ったミランは、股関節を痛めたボナベントゥーラが欠場。過去2試合はセントラルMFだったクツカが左サイドハーフに回り、ベルトラッチがセントラルMFに入った。
 
 雨が降る中の一戦は、1分にいきなり左SBのアントネッリが際どいクロスを放つなど、序盤からミラン・ペース。14分には縦パスを受けたバッカがドリブル突破でペナルティーエリアに侵入するなど、何度かウディネーゼ・ゴールに迫った。
 
 しかし、先制したのはウディネーゼ。17分、右サイドからエデニウソン→アギエマン=バドゥ→テレオーと繋いで放ったシュート、その後のクズマノビッチのヘディングは相手GKドンナルンマに連続して防がれたが、こぼれ球をアルメロが左足で蹴り込んだ。
 
 その後もミランはボールポゼッションこそ上回るものの、実質5バックで分厚い壁を敷く敵の守備ブロックに跳ね返され続ける。32分、CKをアントネッリがスラしてバッカが頭で押し込むも、このゴールはオフサイドの判定で取り消された。
 
 一方のウディネーゼは奪ったボールを素早く前線に展開し、アジリティ―とキープ力に優れたテレオーとマトスの2トップを軸に手数をかけずにフィニッシュに持っていく形を徹底し、ミランに何度か冷や汗をかかせる。このままウディネーゼの1点リードでハーフタイムを迎えた。
 
 後半、ミランのミハイロビッチ監督は勝負に出る。クツカを下げてバロテッリを前線に投入し、ニアングを左サイドハーフに回した。
 
 そして48分、ミランは同点に追い付く。カウンターから敵陣中央あたりで縦パスを受けたバッカが前を向くと、左サイドからペナルティーエリアに走り込んだニアングにスルーパス。これを左足で流し込んだ。
 
 これで勢いに乗ったミランは、53分にバッカのヒールキックからアントネッリがゴールエリア内に走り込み、55分にFKの浮き球をバロテッリが落としてバッカが飛び込むなど、次々とチャンスを創出する。
 
 ミランは62分、3試合連続ゴールを決めたものの足を痛めたニアングを下げ、ボアテングを投入する。対するウディネーゼも66分、マトスに代えてサパタを入れて前線をフレッシュにした。
 
 その後は、ミランがほぼ一方的に押し込む展開。72分と73分に本田が仕掛けて好機を作れば、74分と76分にはバロテッリが直接FKで狙い、81分にはペナルティーエリア内の混戦を抜け出したベルトラッチがシュートを放ち、87分にはボアテングがミドルを狙うなど波状攻撃を仕掛けるも、ゴールネットを揺らすには至らない。
 
 ミランはロスタイムに入っても猛攻を続けたが、結局はあと1点が奪えず。1-1のまま試合終了のホイッスルが鳴り響いた。
 
 ミランにとっては同節に3位フィオレンティーナと5位インテルがドローに終わっていたため、勝てば上位との差を埋める絶好の機会だったが、同じく勝点1しか積み上げられず。大事なところで結果を残せず、波に乗れない今シーズンの悪癖をまたしても露呈した。
 
文:白鳥大知(サッカーダイジェストWEB)
 
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