レスターがシティとのプレミア天王山を制す! 5試合連続先発の岡崎も首位堅持に貢献!

2016年02月06日 サッカーダイジェストWeb編集部

下馬評を覆して、チャンピオン・ロードを突き進むレスター。

フートのセットプレーからの2発が効き、シティを退けたレスター。次節のアーセナル戦の結果次第では“優勝”の二文字も現実味が帯びてくる。 (C) Getty Images

 2月6日、プレミアリーグの25節。首位のレスターと2位のマンチェスター・シティの首位攻防戦は、3-1でレスターが勝利した。
 
 前節にリバプールを下し、首位の座をキープしたレスターのスタメンは今節も変更なし。今シーズンに18ゴールを決めているリーグ得点王のヴァーディーとともに2トップを組んだ岡崎は、5試合連続で先発に名を連ねた。
 
 立ち上がりの3分、レスターのセットプレーから試合はいきなり動いた。右サイドを突破したマハレズが倒されてペナルティーエリアぎりぎりの位置でFKを獲得。マハレズはこのセットプレーで低いボールを蹴り、CBのフートが倒れ込みながら右足で合わせて先制点を叩き込んだのだ。
 
 出鼻を挫かれたホームのシティは、1試合平均のポゼッション率がリーグ2位(57%)を誇る巧妙なパスワークを活かし、敵陣深い位置でボールを繋ぐ。しかし、精度とスピードに欠けて、ヴァーディーを除いた10人を守備に割いたレスターの牙城を崩すまでには至らない。
 
 決定打に欠けるシティを尻目にレスターは、カウンターからチャンスを創出。21分、ショートカウンターで左サイドに抜け出したヴァーディーのクロスから岡崎が決定機を掴むも、惜しくも合わせられず。それでも、レスターが見せる鋭い攻めは、同点に持ち込もうと前掛かりになるシティを牽制する役割を十分に果たしていた。
 
 結局、シティが大半の時間でボールを支配し、それを受けるレスターという構図は変わらなかったものの、そのままスコアは動かず、前半は1-0で終わった。
 
 後半開始直後の48分、ゲームを動かしたのはまたもレスターだった。自陣でボールを奪ってから一気に敵陣へと攻め上がり、左サイドに開いたカンテからすぐさま中央に走り込んできたマハレズへと繋ぐ。そして受けたアルジェリア代表MFは、相手CBのデミチェリスをワンフェイクでかわし、利き足ではない右足で追加点をゲットしたのだ
 
 追加点を奪って波に乗ったレスターは、60分にも歓喜の声を上げる。左サイドのCKからフートが今度は頭で合わせて、リードを3点に広げたのだ。
 
 シティは後半早々に2点を奪われて完全にギアがダウン。激しくトランジションを繰り返すハードワークを続け、全員がピッチを駆け回るレスターを前にシュートシーンすら作り出せず、試合のペースを完全に握られた。
 
 しかし、シティも87分にCKの流れから、途中出場のセリーナのクロスボールにアグエロが合わせて1点を返して、意地を見せる。それでもレスターのCBコンビのモーガン&フートを中心とした堅牢は集中力を切らさず、結局2点差を守りきって、息詰まる天王山は首位のレスターが3-1で完勝した。
 
 3連勝で勝点を53としたレスターは首位の座をキープし、2位シティとの差を6ポイントに広げた。下馬評を覆して、チャンピオン・ロードを突き進み続ける。
 
 
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