「優勝できる可能性を持ったチーム」ルヴァンカップ敗退も、鹿島復帰の柴崎岳が今後に手応え

2023年09月11日 渡邊裕樹(サッカーダイジェスト編集部)

柴崎は出場直後に仲間のゴールを演出

攻守で存在感を発揮した柴崎。写真:梅月智史(サッカーダイジェスト写真部)

 鹿島アントラーズは9月10日、ルヴァンカップ準々決勝第2戦で名古屋グランパスと対戦し、1-2で敗戦。同6日の第1戦は1-1。2戦合計2-3で敗退となった。

 惜しくも4強進出はならなかったが、この試合で存在感を放ったのが柴崎岳だ。

 9月1日に約6年半ぶりに鹿島への復帰が発表され、4日にチームに合流したばかりの20番を背負うMFは、1点ビハインドで迎えた後半から途中出場を果たす。

「想像はしていたんですけど...延長に入ればあるかな」と、自身が予想していたよりも早い出場で、「フィジカル的にはまだまだ足りないところがある」という状態だった。

 それでも、51分の仲間隼斗のゴールを演出し、延長戦では守備にも奔走するなど、溌溂としたプレーを披露した。
【動画】柴崎が躍動。名古屋戦のハイライトをチェック!
「チームに勢いをつける仕事ができたのはひとつ良かった。結果につながらなかったのは残念ですけど、まだ個人としての課題も、チームとしての課題もたくさんある」。そう語る一方で、鹿島の可能性にも言及した。

「優勝できる可能性を持ったチームだと思っていますし、まだまだ良くできる部分は僕の目から見てたくさんあるので、練習の中から少しずつ改善したりしていけたら」

 さらに、常勝を追い求める鹿島のメンタリティについて、こうコメントした。

「サポーターもそういう意識がありますし、自分たちもプレッシャーをかけて、それを乗り越えてタイトルを獲るクラブ。そういうクラブでプレーしていることはみんな分かっていると思います。ここを乗り越えた先に、成長したチームの姿があると思います」

 2016年のJ1リーグと天皇杯の2冠以来、長らく国内タイトルから遠ざかっている鹿島にとって、柴崎復帰が大きな転機となるか。

取材・文●渡邊裕樹(サッカーダイジェスト編集部)

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